第8話

そばにいる仕事とは…?
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2021/04/07 11:05
(taiga side)

シャッ

大「…………んん。」

カーテンが開く音で目が覚める。

意識が定かになっていくにつれ、昨日のあの行為を思い出し、

大「っ………」

あそこがぬるっとしてる感じがする。

あれ、北斗さんは??


辺りを見合わしても見当たらない。

そんな俺の心情を読み取ったのか

ジェ「北斗様でしたら、お仕事に出かけられましたよ。」

昨日あんな時間までヤッてたのに??

慣れてるんだなぁ、なんかやだな

そう思ってしまった。

そういえば、北斗さん、俺に

北『そばにいる仕事』

と言ってたけど、なんなんだろう??

そう思ったので、ジェシーに聞いてみた。

そう言うと太陽のような笑顔をこちらに向け、

ジェ「ジェシー“さん」

大「あの〜、ジェシー“さん”じゃなくて、ジェシーって呼んで!!!俺も大我って読んでいい??」

そう言われたので、

大「うん!!!うれしい〜!!!」

と笑うと、ジェシーの顔が赤くなった

なんだろう、風邪??

そう思って、ジェシーの額に手を当てた。

大「顔赤いよ??大丈夫??」

そう言うと、少しだけお互い見つめあったが、

ジェ「え〜???そう??暖房のせいかなぁ??で、ごめん!!さっきなんか聞きたいことあるっぽかったけど!!」

と言われて、本題を思い出す!!!

大「あ!!そうそう!!北斗さんがいってた『そばにいる仕事』ってさ、秘書だと思うんだけど、何をやればいいの??」

そう聞くと、ジェシーがニヤリと笑って、

ジェ「ちょっと待ってて!!!」

と言われた。

何だこの嫌な予感。

5分も経たないうちに、戻ってきたと思うと、

大「えっ………」

俺の目の前には大量の参考書と資料

ジェ「今日からみっちり秘書のことについて叩き込むので、頑張ってついてきてね!!!」

と握りこぶしをぐっとして元気づけてきた。

あぁ、俺のライフ終わったな

そう思った瞬間でもあった。

たしかに俺は、中学生からここまで勉強をしておらず、知識がない。

一部、記憶が欠如している部分もある。恐らく、昔から父親が母にDVをしていて、脳が萎縮してしまったのが原因らしいが…。

松村財閥グループ「ST」は、B to B

要するに、対個人ではなく、企業に対して、コンサルティングをしたり、情報を提供するお仕事をしている会社だ。

だから、ビジネスマナーや専門用語、パソコンスキル、英会話など、秘書には幅広い教養が必要だ。

意味のわからない単語をひたすら詰め込まれ、

ジェ「じゃ、今日はここまで。」

終わる頃には、頭の上から魂が出ていくかのような、そんな感じになってしまった。

大「つ、づかれだ〜〜〜〜よよ〜〜〜〜わ〜」

近くのソファに倒れ込む

働くってこんな大変なんだな。

でも、体をうるんじゃなくて、将来のことを考えてながら、勉強がお給料をもらいながらできるのは、大変ありがたいことだ。

寝ているところに、影がかかる。

ほっぺたになにか感触が一瞬あり、去っていった。

大「ジェシー???」

その行為の意味を俺はまだ知らなかった。

その様子を誰かが見ていたのも………。

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