(大我 side)
ん……
肩に温かさを感じて目を覚ます。
のどが渇いたと思い起き上がろうとすると、
「腰いった……」
昨日の樹の教育のおかげで腰がいたすぎる
どうにしかして、樹の腕から離れる。
カーテンを少し開け、朝焼けの空を見ながら、喉の乾きを癒やしていく。
蘇るのは、好意を寄せている北斗以外とヤッてしまった昨日の夜の光景。
いま考えると、なぜあんなことをしてしまったのかとい罪悪感が頭を巡る。
乱れて、初めての感覚にもなって
いろんなことを考えているうちに
「俺、最低だ……。グスっ」
涙が止まらない。
膝を抱え、窓に体を預けながら、
「っ、グス、ふぇ…、っ涙」
北斗を思って泣くことしかできなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。