(hkt side)
大我「北斗!!!」
そう言って、俺に抱きついてくる大我。
………、…
ん???
今、なんて??
「大我、今、北斗って………」
それだけいうと
大我「うん!!北斗、俺記憶が戻ったんだよ!!!出会った頃から今日まで何があったか全部思い出した。ごめんなさい。心配かけて」
その言葉を聞き、
俺は、大我をギュッと強く抱きしめ
「っ、はぁぁぁ…、よかった。ほんと、よかった〜涙」
こんなに泣いたことなんてないんじゃないかくらい涙がこぼれ落ちてくる。
「ありがとう。北斗。北斗が賭けを提案してくれなかったら、俺、俺の人生でかけがえのないくらい大切な人の存在を思い出せないまま、生きていくことになっていた。そんなのいやなの!」
「俺も、やっと見つけた運命の人を手放したくない。」
大「北斗がいない人生なんて考えられない。だから、だからね、……」
俺の目を真っ直ぐ見つめて、こういった。
大「もう二度とそばを離れないで」
その言葉に俺は、
「うん。もう絶対離れない。約束する。」
そういったんだ。
ーFinー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。