____ その出来事から2年後 ________
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ポッキーくんと別れてから1年間、別れたのにも関わらず私はポッキーくんから離れられずにいた。
毎日の電話、愛のこもったメール・・・。
何度もポッキーくんからの愛にこたえようとしてしまう私を止めてくれるのはいつも
いつも トミーくん だった。
そして、まだポッキーくんの愛が消えない日、 トミーくんが私に告白をしてきた。
ポッキーくんの事をまだ忘れられない私を気遣って
「 ゆっくりでもポッキーくんの事が忘れられなくても大丈夫。俺はずっとそばに居るから_. 」
と言ってハグをしてくれた
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「 ああ、 私はこんな人と早く出会うべきだった 」
私は心の底からそう思った。
トミーくんから付き合ってから1年、
心の傷も体の傷も消えないけれど段々とポッキーくんへの愛が薄れてきた。
トミーくんが小走りでわたあめの列に並ぶ。
ああ
トミーくんと出会ってよかっ________
肩を叩かれたような気がして反射的に振り返った
この声も笑顔も顔も……知ってる…。
頭の中でトミーくんとの思い出が潰され、ポッキーくんとの思い出で頭がいっぱいになる。
やめて。あの時の私にしないで_ 。
少しの無言の後、突然ポッキーくんが喋り始めた。
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怖かった。 昔の自分に戻りそうで_
またポッキーくんの事を求めてしまいそうで___
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ポッキーくん、私に見せる貴方は本当の貴方自身なの?
私は貴方が怖い。
あなたを思い出すだけで一生抜けられない沼のようにドロドロと貴方のことだけで貴方がいっぱいになる。
ポッキーくん………
私の前では仮面を被らないで__ 。
ありのままの、本当の貴方でいて__。
そんな考えも妄想もわたあめで甘く甘く溶かされる。
いっそポッキーくんの事も傷も
わたあめみたいに溶かせたらいいのにな__ 。
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「 本当の貴方は 」
〜 NO story 〜 完結
🦐 ここまで応援してくださり 、
ありがとうございました。 🦐
ここまで来れたのも貴方のおかげです。
心の底から感謝致します。
次から更新される話は YESと答えた物語になります!!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。