全てに残酷で最高な選択を__。
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“ 明日になればあの時のポッキーくんに戻ってくれる ”
“ 明日になればポッキーくんが優しくなってくれる ”
“ あしたになれば ” “ 明日になれば ”
こんな事を毎日毎日思っている私が馬鹿だった。
そんな事を思ったってポッキーくんは変わらなかった。
けど__いつかは。
___と願う自分がいて、思えばこんな所からは逃げられた。
なんだ
結局私を傷つけていたのは私自身
自分自身じゃないか。
弱い自分がポッキーくんから離れられないからこんな身体になってしまった。
暴力はしない。優しくする。傷つけない___。
この言葉に惑わされていつも私は逃げられないでいた。
今回こそは惑わされない。
気づくのが遅かった__いや、遅すぎた。
貴方は私の運命の人ではなかった事に。
私の目から涙が溢れ、声を震えながらも笑顔でポッキーくんに伝えた。
「歪んだ愛をくれる貴方は運命の人じゃない_。
けど貴方の事を狂うほど愛してしまっています。」
貴方を愛しているからこそ、私ではない人と1から本当の愛を知って欲しい。
きっと私が別れないままだとポッキーくん_…
貴方は本当の愛を知らないまま一生を終えてしまうから__ 。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。