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ポッキーくんは私の手を握り 、 私たちの住む部屋に向かって歩こうとした時
「 ちょっと待ってください 」とトミーくんが私たちに呼びかけた。
トミーさんはそう言ってからしばらく謝りのお辞儀をしていた 。
その時ポッキーくんは私の手を離してトミーくんに近寄り、トミーくんの耳元で何かを呟いているように見えた
トミーくんに何かを呟いてから私の元へ戻ってくる満面の笑みを浮かべたポッキーくんといつも男らしい頼りがいのあるトミーくんが怯えているように見えて私はただただ
「 怖い 」 と思った
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ポッキーくんが差し出してくれた手を握って、帰ろうとした 。
そうしないと何をされるか分からないから。
けどどうしてもトミーくんの怯えている姿が気になって 、 トミーくんに何かしたポッキーくんが少し許せなくて
気づけば私の手を優しく握ってくれたポッキーくんの手を振り払ってトミーくんの元に走っていた 。
私 、少しくらい反抗してもいいよね 。
どうか…どうか
このわがままを
反抗を許してください___
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。