「「「……」」」
“10年前 ”
小さい時、母さんが焔ビト化して父さんが火事で死んで
しばらく暮らしていたのがアイリスと火華が居た孤児を集めた修道院だ
皇国で暮らしてたからって太陽神信者って訳じゃなかったから祈ってたのは上部だけだったけど
「わー!綺麗!」「すごいわ!シスター火華!」
ボワッ
「わー!黄色くなった!」
「あっ!シスター・ウメ!」「シスター・ウメも見せてください!」
私は基本的に一人で過ごしてた、上部だけで祈ってるから少し申し訳なかったし
「わーー!かわいい!」
ジーッ……
シスター・スミレ「コラッ!シスター・火華、シスター・ウメ!また発火能力で遊んで…
ほら皆さん礼拝堂に入りなさい」
「「はい、シスター・スミレ…」」
シスター・スミレ「シスター・火華もシスター・ウメも…その能力は太陽神様から授かった能力ですよ
それに炎の使い方を誤まるととても危険なのよ!」
バッ
ヨシヨシ
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みんなが燃えたのはその夜だった
太陽神を信じてたわけじゃないけど一瞬で全部なくなったのは大きすぎだった
みんなで過ごしたのは楽しかったから
神なんて存在しないって改めて実感した
ウ゛ウ゛… ウ゛ッ
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私たちだけが助かった火事から私は別の修道院で暮らしてた、でも…
私はもう上部だけでも祈る気が無かった
だから出て行きたくなった
ヨシヨシ…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。