元太side
おれらの両親は酷かった
とにかく酷かった
おれと海斗にはなにかと良くはしてくれるんだけど
あなたへの愛が感じられない
それについておれらを恨んでるのかどうかあなたに聞こうとしたことは何度もあった
だけどそれで関係が壊れるのはいやだった
だからといって気にしてなかったわけじゃない
だけど、、
という矛盾ばっかり
海斗「おい、元太、行くぞ」
『おう』
海斗はいとこで両親をはやく亡くした
だからいとこ家族であるおれらの所に来たんだけど
もちろん海斗が来てくれて嬉しかった
だけどあなたがもっとショックを受けるんじゃないかって思った
だけどそんな顔一切しないあなたは強いと思った
そこで気づいた
おれはそんなあなたのことを、
す、、、
海斗「おいっ元太 早くしないと」
元太「お、おう」
もう、海斗、邪魔すんなよ
今日からおれらの先輩のSnowManさんがうちの住民になる
ということはずっとまえから決まってたことだ
それをいつあなたに言おうか迷ってたら
当日になっちゃった
『おーい、あなたー』
海斗「あなたー」
あなた「はーい」
元太『ねぇ急な話なんだけどさ』
あなた「なになに?」
海斗「おれらの先輩がここに来るんだけど」
あなた「うん、よかったじゃん」
『それがさ』
海斗「引っ越すって言ってんだよ」
あなた、すげえびっくりした顔してた
やっぱ不味かったかなぁ
少しでもあなたが笑顔になれたらと思ったんだけど
おれは後にこのことを最悪の選択だと語ることになる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。