第8話

#6 好き
26
2019/02/10 15:09
あなたはベランダで母の味噌汁の味をふと思い出していた。
you
お腹すいた、、、。
大木 翔也
、、俺も、。
you
え?
あなたが後ろを振り返ると申し訳なさそうな顔をした大木がいた。
大木 翔也
、、ごめん、、。
you
別にいいよ。私だってあんな態度する必要なかったし。
大木 翔也
俺、あなたちゃんの過去とか全然知らなくて、、。
you
そりゃそうだ。黒崎も隼人も、最初戸惑ってたし。
大木 翔也
もし良かったら、、教えてくれない、?あなたちゃんのこと、、。
you
重すぎるけど、大丈夫?
大木 翔也
覚悟してる。
それからあなたは大木に全て話した。
大木はあなたの話を泣きながら聞いた。
あなたも少し、涙ぐんでいた。
大木 翔也
辛かったね、、。
you
泣くなよ(笑)
大木 翔也
強いね、あなたちゃんは。
you
いや、黒崎や隼人の方が強いよ。
私なんかよりずっと。
大木 翔也
そっか、。
you
戻ろうぜ、皆のとこ。
大木 翔也
うん、そうだね、、。
二人は、リビングに戻った。
高橋 真南斗
あ、おかえり、、
大木 翔也
ただいま。
佐藤 丈一郎
あ、あなたちゃんごめん!
you
もういいよ。てか同じこと二回も聞かんでいいわ。
佐藤 丈一郎
あ、うん。
山本 零
てか、翔也泣いた?
大木 翔也
は?泣いてねぇし!
山本 零
泣いたな。
高橋 真南斗
そうだね。
大木 翔也
は?!何言っちゃんてんの?!
佐藤 丈一郎
翔也、15歳の女の子に泣かされてる(笑)
大木 翔也
だから泣いてねぇから!
高橋 真南斗
翔、強がらなくてもいいよ。
大木 翔也
は?強がってねぇから!
山本 零
(笑)
隼人
はぁー!じゃ、なんかご飯作ろっか。
you
あ!あの、いや、なんでもない。
隼人
一緒に作る?
you
、、うん。
隼人
おいで
あなたは隼人の後についてキッチンに向かった。
黒崎はその光景を誰より嬉しそうに見つめていた。
大木 翔也
あなたちゃん、かわいいとこあるんだ、、、。
黒崎
あいつ、わりと女子だよ。
まぁ所詮15歳の女の子だし。
大木 翔也
わっ聞いてたんすか?!
黒崎
正確には聞こえてた。
大木 翔也
あ、はい。
隼人
できたよー
隼人
あなた特製もりもりオムライス
山本 零
盛りすぎじゃね?
you
文句あんなら食わなきゃいいじゃん。
山本 零
食います食います。すみませんでした。
you
うざ
時刻は午後2時
遅めの昼食を終え、皆でテレビを見ていた。
you
お兄、さん、、たす、けて、、
お、金が、、欲し、い、の、、、。
佐藤 丈一郎
え?
山本 零
あ、寝てる
黒崎
夢見てる。
隼人
売春の夢だね
隼人
なんだったらベッドで寝かせてあげれば?
黒崎
誰かの部屋貸して
大木 翔也
やまもっちゃんの部屋なら片付いてると思うけど、
黒崎
じゃあ借りる
山本 零
分かりました。
黒崎はあなたをお姫様抱っこで山本の部屋まで連れていった。
大木 翔也
あ、毛布もいるかな?
大木は毛布を持って黒崎の元まで行った。
大木 翔也
黒崎くーん。毛布もいr、、
黒崎
もっと、素直になっても良いんだぞ、、。
山本の部屋では、黒崎が寝てるあなたの髪を撫でながら、語りかけるように呟いていた。

それを見た大木はすかさず姿を隠し、影から黒崎とあなたの様子を見ていた。

あなたを見る黒崎の目は、まるで母親のようなでも、やっぱり異性としてのような。


“黒崎くんはあなたちゃんが好きなのかも知れない”


大木はふとそう思った。
少し、胸が締め付けられるような気がした。

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