第3話

3人目 同期棚澤の事情
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2023/10/07 08:52



残業で残っていた。
俺と同期の棚澤も向かいに座って編集をしている。





しばらくして編集が終わったのか向かいの棚澤が伸びをして息を整える。

tn やふ先ご飯なにがいいっすか?

yf いーよ気使わなくて、先に上がっちゃいな。

tn そうっすか?じゃあお疲れ様でーす。



彼は何も気にせずポケットに手を突っ込みながら小走りで帰って行った。








時刻は21:47を指している。

あとはファイルに保存できるのを待てば帰れる。そう思っていたが眠気が襲う。





気づけば保存待機時間中寝てしまっていたみたいでパソコン隣にはなにやらコンビニの袋。
中身は温くなった牛丼とオレンジジュース。
肩にはたなっちのスーツがかかっていた。



yf 結局たなっち、買ってきてくれたんだ…



tn あ、起きた。

独り言をつぶやいたのが聞かれていて赤面した。



yf 帰ったかと…

tn 丁度帰ろうとしてたんですけど起きたから。

そっか。と自分の中で納得しパソコンを閉じた。牛丼は持って帰って家で食べよう。





yf あ、牛丼ありがとね。たなっ…



tn ん……見ないでください…





ピチッとしたズボンだから余計大きく感じた。
恥ずかしがりながらそっと隠していた。





tn 最近彼女とできてないから…その、、

yf 秘密にしとくからしてきな。じゃあお先に、



tn まって……1人じゃ満たされないです。

腕を引っ張られ床に押し倒された。
元柔道部の力じゃ抵抗なんて無意味。



彼は自分のネクタイを外し俺の手首を縛り、
俺のネクタイを目元を隠すように覆った。


yf ちょっと…たなっち?怒るよ。

tn こんなにたってるのに?


それに関しては何も言い返せなかった。
こんな状況で確かに感じてしまっていた。





tn 僕依存してるんです、性行為に。だから今夜だけでいいので相手してくれませんか?



yf 依存って…。でも、

tn 智貴としてるのに僕としないってことないですよね?

yf え、なんでそれっ…知って……



弱みを握って嬉しそうな声でそう言ってきた。
時はもう既に遅く彼は俺のズボンを脱がしていた。





tn 洋平さん知ってました?目隠しされてするのっていつもより敏感になるから気持ちいいんだって。

yf そっ…知らないよ……










tn 試してみます??


何故か気になったので少し頷いてみた。



彼は慣れた手つきで最後まで俺を気持ちよくしてくれた。

棚澤の荒い息が耳にあたり心地よくなる。





同期の事情、俺の弱み……

「 今夜だけでいい 」なんて当たり前に嘘で。
知ってしまった、知られてしまった以上俺は彼のドウグと化した。




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