あなたside
さっき偉い人に違う部屋に連れて来られた
偉い人「あなたさん」
『はい…』
偉い人「松村と別れてください」
『へ……?』
偉い人「今、彼は大事な時期なんです」
『それは分かってます……』
偉い人「じゃあ簡単ですよね?」
『でもっ!』
偉い人「いいの?あなたのせいで人気落ちても」
『そんな……』
『せ、せめて北斗と話し合わせてください』
偉い人「だめに決まってるじゃない」
『なんで……』
偉い人「このことを話したら別れないって絶対言うでしょ?」
『そうかもしれないけど…でも別れたくないんです…』
偉い人「てか、そもそも釣り合ってないの松村と」
『え……?』
偉い人「どうせ遊びよ」
『何を言ってr…』
偉い人「あんたなんか好きになるわけないじゃないw」
『絶対そんなこと無い!北斗は会うたびに好きって…』
偉い人「どうせ体目当てでしょw」
『………泣』
偉い人「泣いても無駄」
『………』
偉い人「どうするの?ここで別れて松村を幸せにするか、このまま付き合ってどん底に落ちるか 」
『………そんな……』
偉い人「早く決めて」
『別れたくない……』
偉い人「じゃあこの記事認めるわよ?」
『いやっ泣』
偉い人「じゃあどうするの?」
『…………』
偉い人「早く」
『別れます……泣』
偉い人「やっとw」
『これで北斗は幸せになれるんですよね…?』
偉い人「あんたと居るよりかはね?」
『………グズッ』
社長室
偉い人「失礼します 」
『失礼します…』
北斗「あなた…?」
『なに…?』
北斗「どうしたの…?社長認めてくれるって」
『え……』
偉い人「私も認めます」
『…………!?』
偉い人「分かってるわよね?(小声)」
『…ギクッ』
社長「今日は帰っていいよ」
『ありがとうございます……』
北斗「ありがとうございます」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!