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謎にやる気に満ちて残りの仕事を
終わらせていると、正門も帰ってきた。

『 おかえり、長かったね？ 』

ちょっと意地悪に聞いみる。

正「 ちょっと色々あって、」

『 色々、笑 』

正「 見てたんやろ？素直に聞けばいいのに 」

『 え、なんで知ってるん、』

正「 給湯室から出ていくとこ見えた 」

『 あちゃ、』

正「 で、何が聞きたいん 」

『 え、あ、えっと、』

いざ何を聞きたいかと言われると
なんだか言葉が喉に詰まってしまう

『 その、つ、付き合うんですか？ 』

何故か敬語になってしまった、

正「 何その喋り方、笑 付き合いません 」

『 …っえ！？ 』

正「 ちょ、声でかい 」

『 え、えなんで、あの子可愛いし 』

正「 俺人の事顔で見る様な奴やと思われてる？ 」

『 いや、あ、違うけど、性格もそんな悪い噂
    聞いた事無いで？ 』

正「 でも付き合わへんの、」

『 なんで、なんで、』

正「 俺他に好きな人おるし 」

『 …えええ!? ちょ、聞いてない事だらけやねんけど、』

正「 言ってないもん 」

正門の好きな人、正門の好きな人…
優しくて可愛いくてふわっとした感じの人かな
いや、でもそんな人周りにおるか？

『 ちなみに、どんな人？ 』

正「 え？なんで言わなあかんねん笑 」

『 いや、え、あ、そうやんな、』

正「 馬鹿で阿呆で鈍感で、でも頑張り屋で
        周りの事も意外と考えてて考えるより
        行動って感じの子。俺のタイプとは
        真逆やねんけどなあ 」

『 前半散々な言いようだね、告白はしないん？ 』

正「 ほんとにあなたって、」

何か言いたそうにしてたけど
正門は言葉を飲み込んだ。

『 なによ、』

正「 なんもない、」

ふいっと横を向いた正門の顔が若干赤く見えたのは

きっとこの綺麗に輝いてる夕焼けのせいだ。




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