第20話

🌓

3,071

2020/06/13 16:12

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それが何か分かるのに
そんなに時間は要らなかった。


私、誠也くん好きなんや。


'' 末澤誠也 ''

名前しか知らないのに、
まだ会ってそんなに経ってないのに、
誠也くんの事が好き。

でも、まだこの気持ちはしまっておこう。

特に理由はないけど、何となくそう思った。

「 あなたちゃん…？どうしたん、
     ぼーっとして、」

『 …え、ううん、なんでもないよ？ 』

「 でもぼーっとしとるけど、」

『 なんでもないって、笑
     あ、誠也くんって誕生日いつなん？ 』

「 え？ 」

『 あ、嫌やった…？ 』

「 俺の誕生日聞いてどうするん、」

『 お祝い…しようかなって…
     嫌やったら全然大丈夫やから、ごめん、』

「 お祝いしてくれるん、？ 」

『 え、』

「 俺、誕生日とか祝われた事ないから
     それめちゃめちゃ嬉しいんやけど、」

『 誕生日祝ってもらったことないの、』

「 誰も誕生日すら聞いてこんかった
     俺の誕生日、8月24日。 」

『 そうなんや、私の反対やね、』

「 あなたの誕生日は？ 」

『 私？1月24日 』

「 日にちは一緒や、」

『 誠也くんて何歳なん？ 』

「 次の誕生日で人間で言ったら26、」

え、年上!?

『 え、え、年上？ 』

「 あなたちゃん何歳なん 」

『 今23、』

「 ええ、可愛い 」

『 何可愛いって、』

「 可愛いもん、あなたちゃん 」

『 意味わからん、笑 』

本当は凄く嬉しいよなんて言えない。
心の中は舞い上がってるよ、

乙女かっ!!



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