第3話

ダイアゴン横丁
1,590
2023/01/03 07:34
それからいつも通り5時に起きた私は買い物に行く
ため準備を始めた
あなた
買い物なんて久しぶりね…
楽しみだわ!
すると物音で起きたのか、アミースがこっちにきた
あなた
おはよう、アミース
アミース
アミース
あああなた、おはよう。すまない、昨日はつい寝てしまった…
あなた
いいのよ!久しぶりにアミースと寝れて嬉しかったわ!!
アミース
アミース
それならよかったよ
あなた
ねえ、アミース?
アミース
アミース
ん、なんだ?
あなた
なぜあなたは昨日私の家に来たの?
アミース
アミース
いや、深い意味はないんだ。
アミース
アミース
なんだか嫌な予感がしてな
(当たってたが…)
あなた
ふふっ、何それ!笑
あなた
今日は私、ダイアゴン横丁というところに行って買い物をしてくるね
アミース
アミース
分かった。気をつけて
あなた
ありがとう!行ってきます!!
アミース
アミース
あなた、いつからあいつと…!
あなた
え?“あいつ”って?
アミース
アミース
…いや、なんでもない
いってらっしゃい
あなた
…?うん!
そうして私は何年も使っていなかった暖炉の中に
《煙突飛行粉》を持って立った。




所謂フルーパウダーだ。


あなた
ダイアゴン横丁!!
粉を足元に落とし、そういうと私の身体は緑の炎に
包まれた


目を開けると…そこはたくさんの人で溢れていた
あなた
うわぁ…!!
私はどこかも分からない暖炉から出て、外に行った


まわりは見たことがない景色が広がっていて、私も
珍しくテンションが上がってしまった
あなた
よし!まずは制服からだな!!
まず制服を揃えようと“マダム・マルキンの洋装店”というお店に入った

すると

マダム・マルキン
お嬢ちゃん。ホグワーツなの?
あなた
あ、はい!
マダム・マルキン
やっぱりそうなのね!さあ、こっちへ
いらっしゃい
私は言われるがままマルキンさんについて行った


するとマルキンさんは採寸を始めた


慣れていなかったからか、なんだかくすぐったかった


それから約10分くらいで
マダム・マルキン
さあ、終わりましたよ、お嬢ちゃん
という声が聞こえたので
あなた
あ、ありがとうございました
と言って礼をし、お店を出た


次は教科書を揃えるため、“フローリシュ・アンド・ブロッツ書店”に向かった

あなた
細か…
2枚目の手紙に書いてある、必要な教科書の欄を眺めながら呟いた


なんてったって教科書のタイトルと著者が書いてあるのだ


当たり前かも知れないが、あまりの多さに嫌気が差す
あなた
うわ、あれ高っ…
私はニュート・スキャマンダー著の“幻の動物とその生息地”を取ろうとしたが、私の身長では届きそうで届かない位置にあったので、少し苦戦していた


私が背伸びをしていると

???
やぁ!お嬢さん!!
???
何が取りたいんだ?
あなた
あ、あの、幻の動物とその
???
その生息地だな!!
と、身長の高い人達が取ってくれた
???
君もホグワーツ生?
あなた
あ、うん!!
あなた
と、ところであなた達は…?
???
ああ!!ごめんな!!
フレッド
フレッド
俺はフレッド!!
ジョージ
ジョージ
俺はジョージ!!
あなた
も、もしかして双子?
フレジョ
フレジョ
その通り!!
あなた
すごい、私双子は初めて見たわ!!
あなた
やっぱり息ピッタリなのね!
フレジョ
フレジョ
うわぁーお
フレッド
フレッド
見たか?相棒
ジョージ
ジョージ
もちろんだ、相棒
フレジョ
フレジョ
可愛いな!!
あなた
え、え?なんの事ですか?
フレッド
フレッド
あ、気にしなくていいぜ!!
ジョージ
ジョージ
ところで名前は?
あなた
あ、あなた・ベ
アーサー
アーサー
やっと見つけた、フレッド、ジョージ!!どこを歩いていたんだ!!
フレッド
フレッド
やぁ、父さん
アーサー
アーサー
やぁとはなんだ!まったく…お前達は
ジョージ
ジョージ
でも俺たち書店に行くって言ったはずだけどな〜
アーサー
アーサー
嘘だろ?
フレッド
フレッド
本当だよ!!聞いてなかったのか?
アーサー
アーサー
…いや、えーっと(新しくでたイタズラ商品に夢中になってたなんて息子の前では言えない…)
あなた
あ、あの…?
アーサー
アーサー
!!やぁお嬢さん
あなた
こんにちは…
フレッド
フレッド
そうだ!!せっかく名前を聞いてたのに!!
アーサー
アーサー
そうだったのか、それはすまなかった
それで、お名前を伺っても?
あなた
あなた・ベルスです!
アーサー
アーサー
ん…?ベルス?
あなた
…??はい、そうです
アーサー
アーサー
もしかして君は、クルーとスミスの
娘さんかい?
あなた
はい!!父と母を知っているんですか?!
アーサー
アーサー
ああ、もちろん!!ただここ最近は見ていないが…なにかあったのかい?
あなた
いえ、それが…3年くらい家にも帰って居なくて…
ジョージ
ジョージ
え!?その間あなたはどうしていたんだ?
あなた
いや、どうって動物たちと過ごしていましたけど…
フレッド
フレッド
あなたは動物と話せるのか!?
あなた
うん!あと、独学だけど、魔法を少し
フレジョ
フレジョ
すごいな!!
アーサー
アーサー
ん?待て、あなた?
あなた
はい?なんですか?
アーサー
アーサー
…え!?君はあのあなたか!?
あなた
そうですよ?どうしたんですか?
え、えっと…
アーサー
アーサー
あ、ああ私はアーサー・ウィーズリーだ
あなた
あ、ありがとうございます。
アーサーさん
アーサー
アーサー
いきなりですまないが1つ聞いても
よろしいかな
あなた
はい、なんですか?
アーサー
アーサー
君は“例のあの人”を知っているかい?
あなた
へ…?誰ですか?例のあの人?
あなた
変な名前…
アーサー
アーサー
いや、名前はヴォルデモート
あなた
もちろん知っていますよ?
私の友達です!!
アーサー
アーサー
?!やっぱり、ダンブルドアの言っていたことは本当だったのか…“生き残った男の子”に、“惚れられた女の子”…すごいなブツブツ…
アーサーさんは何か1人で呟いていたが、なんて
言っていたのか聞こえなかったため、放って置くことにした
あなた
あ、あのフレッド、ジョージ…?
フレッド
フレッド
ーーー〜ー!!!
ジョージ
ジョージ
ーーーー!ーー〜?
2人もなにか話し込んでいる…と思っているとこちらに近づいてきた
フレジョ
フレジョ
姫!!他に行くとこある?!
あなた
え?姫?
フレッド
フレッド
そう!!姫!!
あなた
なんで姫!?
ジョージ
ジョージ
可愛いから!!
あなた
な、え?//
『可愛い』なんて言われたことがなかった私は柄もなく赤面してしまった
フレジョ
フレジョ
やっぱり可愛いな!姫!!
あなた
か、可愛くないです!
ジョージ
ジョージ
で、他に行くとこないの?姫
ニヤニヤとした顔つきで聞いてくる2人
あなた
あとは杖が必要かな
フレッド
フレッド
オリバンダーのとこだな!!
一緒に行こう!!
あなた
え?いや、悪いよ
アーサー
アーサー
オリバンダーのとこに行くのか!!私もついて行こう
あなた
い、いいんですか?
アーサー
アーサー
ああ!!もちろんだよ、君には会いたいと思っていたからね!!
あなた
??
あなた
なるほど…?
フレッド
フレッド
父さん、姫が困ってる笑
アーサー
アーサー
ああ、すまんすまん笑
さあ、行こうか
そうして教科書の会計を済ませ、杖のお店へと向かっているとどこからか元気な声が聞こえてきて…
モリー
モリー
あんたたち!!どこ行ってたの!!
モリー
モリー
あなたも!!しっかりしてちょうだい!!
アーサー
アーサー
すまんモリー
フレジョ
フレジョ
うわ!ママだ!!
その人はお母さんらしい


いいな…

モリーさんという人は私を見るとすごく笑顔で名前を聞いてきた


そうして名前を答えると
モリー
モリー
そう、とってもいい名前ねあなたちゃん!!
そういってまた笑顔を向けてくれた


母親というものは本来こういう存在を言うのだろうか
モリー
モリー
あなたもご挨拶しなさい!!
そういってモリーさんの後ろから出てきたのは、赤毛の小柄な男の子だった。


私と同い年くらいだろうか
ロン
ロン
や、やぁ、僕はロン・ウィーズリー
あなた
そう、よろしくねロン!!
そういうとロンは嬉しそうな、安心したような顔をし、「こちらこそよろしく…!」と言ってくれた
モリー
モリー
もう、あまり歩き回らないで!探すのにどれほどかかったか!!
アーサー
アーサー
すまなかったよ笑
モリー
モリー
まったく…ほら、行きますよ!!
アーサー
アーサー
え、で、でも
モリー
モリー
ホグワーツでもこの子たちをよろしくねあなたちゃん!!さあ行くわよ!!
そういってモリーさん一行は行ってしまった


…しょうがない、1人で行くか


3分ほど歩くと、“オリバンダーの店”と書かれた看板を見つけた


ここか
あなた
す、すみませーん
誰もいない

留守なのかな

すると急に「いらっしゃいませ」という声がして
ビクッとした
オリバンダー
お待ちしておりましたよ、あなた・ベルスさん
何故私の名前を知っているのだろう…と思いながらも「こんにちは」と返すと、ニコっと微笑んで、私の
両親の話を始めた
オリバンダー
とても綺麗なお子さんだ。雰囲気はお母さんに似ているが、顔つきはお父さんの方が近いかな?
あなた
そうですかね…初めて言われました
オリバンダーさんの話を聞くと、両親はどちらも一角獣(ユニコーン)の芯できている杖だったらしい


オリバンダーさんは私の利き手の寸法を測ると、
いろいろな杖をだしてきた。


が、どれも合わず、店の中が荒れてしまった
あなた
ご、ごめんなさい!!私、日を改めます…!!
オリバンダー
ちょっとお待ちなされ
オリバンダーさんは私の方を見て少し考えていると、ハッとしたような顔で杖を探しに行きながら言った
オリバンダー
次の杖で合わなかったら、他の杖の店でも紹介しょうかの
あなた
え?あ、はい
なんだかとても明るい顔で戻って来ると、その銀目を輝かせながら早く早くと急かしてきた


どうせ今回も…と杖を振ってみると
あなた
うわぁ〜!
暖かい風がふわぁと私の体を包み込んだ


オリバンダーさんはとても目を見開き、何かボソッと呟いたあと、また微笑んで
オリバンダー
それが君の杖のようだね。よかったよ、見つかって。やはり不思議なこともありえるのだな…不思議じゃ…実に不思議じゃ…
あなた
なぜそんなに
不思議がっているのですか?
それに杖も…
𝐍𝐞𝐱𝐭

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