GENERATIONS高校TV 続
あなたside.
思わず欲を出してしまった生放送
あなた「はぁ……」
ガラス張りで1人だけの部屋に入る
隣は玲於の部屋で横を見ると……
玲於「……」
何かに夢中.
黙ってスマホいじりますよーだ.
数十分後
コンコンッ
あなた「……?」
コンコンッ
本当に小さな音を辿れば部屋で私の方を向いてしゃがむ玲於の姿
自分も同じようにしゃがむ.
2枚のガラスと通路.
近いようで割と遠い.
少しだけ、ほーんの少しだけ寂しくて下を向く
ピコンッ
あなた「!」
LINEの通知音と共に顔をあげると
いつの間にかスマホを片手に持った玲於.
玲於「……(自分のスマホを指す)」
自分のスマホを取り連絡を見る
─
LINE REO
玲於 <ギュッてしたいんだ
あなた <別に
玲於 <俺もしたい
あなた <……
玲於 <好き
あなた <急
玲於 <なんで「私の大好きな片寄さん」なんて言ったの
あなた <大好きだから
玲於 <ふーん
あなた <玲於には「愛してる」だし
───
なかなか返信が帰って来ない
不思議に思って前を見ると
玲於「……////」
何、照れてんの、
照れた後にまたスマホを見た玲於.
素早くフリック入力をしていく玲於の手
あぁ、あの手で抱きしめられたいな、
……なんて思ってないし.
─
玲於 <俺の方が何倍も愛してる
─
あぁ、大好きだな……
─
玲於 <1人で寂しがるな
玲於 <連絡しろよ
─
これからもずっと愛し続けます
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!