第22話

LIVE ファンサ ボーカル.
3,078
2019/09/08 23:14



あなたside.



LIVE 開始.




早速曲が始まる.




あ、私の顔のフェルトだ.


ストーン付いてる.


かわい.


その子を指して小さくハートを描く.




その子顔なんて隠しちゃって……


ほんと乙女で可愛いファンだこと.




あれ……


壁に囲まれた数人しかいないあの席……


目を凝らして……




!?!?!?



岩さん!?!?

NAOTOさん!?!?

臣さん!?!?


ふぇ!?



踊っている最中に近くにいた隼に話しかける.



あなた「隼.」


隼「ん?」


あなた「あそこにいるのって岩さん達?」


隼「うぇ!?」



まだ気づいてなかった感じか.



隼「まじ?」


あなた「わかんないけどね.」





試しにあそこに指銃やってみるか.



タイミング良く3人のいる所をめがけて


バーーン




ありゃりゃ


動き止まっちゃってる感じかな?




ほっとこ⇠






そして中盤に差し掛かる.


全員はけて休憩タイム.




次は衣装を着替え、ボーカルが歌う.



まだ私は出ない.



その間に2人と2人ずつで歌うため、着替える.


洋楽を歌うので


黒いドレスに身を包む.




玲於「綺麗.」


あなた「ん.ありがと.」



耳赤くなってんじゃん.


あなた「なんか恥ずかしいの?」


玲於「なんも恥なんてねぇーけど?///」


あなた「じゃあ……照れてるの?」


玲於「……っ/////」


あなた「図星.」


玲於「うるせぇ.///」


あなた「行ってくるね.」


玲於「おう///」



最初は龍友くんと.



ステージの真ん中で距離を置いて向かい合う.




今から歌うのは


miwa feat.ハジ→ 夜空。




龍友 あなた「さよなら 愛しき人よ
もう二度と会えない
もう会わない
そう決めたのに
どうして どうして
あなたを 忘れられないんだろう?
今日も夜空に
ネガウ アイタイ。」



ファンの歓声と龍友くんの大人で色っぽい声が響く.




あなた「どうして あなたを
好きになってしまったんだろう
出会ったその瞬間から
心奪われてしまったの」


龍友「俺のどこがいいのかわからないけど
君は言ってた」


あなた「あなたが 望むように 私が変わるから」


龍友「でも そういうことじゃなかった」


龍友 あなた「今の俺には
君を幸せにすることはできないからって」


あなた「そう あなたは言ってたけど
幸せだった
あなたの隣にいるだけで
ただそれだけで」

龍友 あなた「さよなら 愛しき人よ
もう二度と会えない
もう会わない
そう決めたのに
どうして どうして
あなたを 忘れられないんだろう?
今日も夜空に
ネガウ アイタイ。」


龍友「どうして君と 別れることを選んだんだろう
離れたその瞬間から 心失ってしまったよ」


あなた「つないだ手のぬくもり
見上げた星空の下ふたり」


龍友 あなた「どうして 楽しかった思い出の事ばかり
よみがえってくるんだろう」


龍友「もっと 寄り添ってやりたかった」


あなた「もっと あなたの癒しになりたかった」



親の癒しになりたかった……



龍友 あなた「もしも 想い届くなら」


龍友「もう一度 あの日に戻りたい」


あなた「もう一度 あなたと出逢いたい」



私が変わっていればもっと楽しかったのかな.


私がもっと早く人と関わっていれば変わってたのかな.





あなた「あなたは 誰かと笑えていますか?」


龍友「君は 今どこで過ごしていますか?」


あなた「あなたは あなたでいられていますか?」


龍友「君は 君らしくいられていますか?」


あなた「私は あなたを辿っていました
行き止まりの毎日に
追い込んだまま 前に進めずに」


龍友「俺も 君のこと想っていました
今夜も あの頃のままの二人」


龍友 あなた「一緒にいた時間が
何度も 頭の中で繰り返される」



やばい……泣けてきちゃった.


でも次もあるし……我慢.


ステージ脇からじっと見るパフォーマー.


恥ずかしい.




龍友 あなた「さよなら 愛しき人よ
もう二度と会えない
もう会わない
そう決めたのに
どうして どうして
あなたを 忘れられないんだろう?
今日も夜空に
ネガウ アイタイ。」


龍友「ありがと。」


あなた「ありがと。」


龍友 あなた「さよなら。」



何とか……セーフ.


また暗くなって私は動かずに


龍友くんと涼太くんが入れ替わる.




誰も見えないところで


龍友くんが頭を撫でてくれたのは内緒.




もう1回リセットして


涼太くんの番.


ライトがつく.



楽屋であんな可愛かったのに


今になっては男らしい.



そこんところ 罪深い.





2人で歌うのは


RADWIMPS feat.あいみょん 泣き出しそうだよ





涼太「愛はまだ 君の横で 笑っているかい
君はまだ 
コーヒーも飲めないでいるかい
Oh baby 
君の名前を間違えて呼びそうになるよ 
今日も違う誰かに

Oh
雨に打たれりゃ流れちゃいそうな 
僕のこの勇気に 泣き出しそうだよ」


歓声が倍大きくなる.


やっぱ王子凄いなぁって.


それにしても泣いちゃうよ.





あなた「声が枯れるまで愛を叫ぶような 
真似ができたなら楽だったのかな」


涼太「昔好きだった歌が今は
 悲しく聞こえてもう泣き出しそうだよ」


あなた「そろそろ 眠らないと」




ハモリが綺麗.


ほんとに泣き出しそう.



あなた「愛はまだ 君を輝かせているかい
『私はバカ』 そんなことは分かっているんだい
Oh baby だけど 
あなたの口から言われないとなんか 
しっくりこないの

Oh
風に吹かれりゃ流れちゃいそうな 
私の勇気に 泣き出しそうだよ」

涼太「声が枯れるまで愛を叫ぶような
 真似ができたなら楽だったのかな」


あなた「昔好きだった歌が今は
 悲しく聞こえてもう泣き出しそうだよ」


涼太「どうやって 眠るんだっけかな」






涼太「君の横で 甘える人は僕よりもうまくやれているの?」


あなた「君の横で 笑う人は 私より君を 
うまく笑わせてるかい?」



涼太 あなた「Oh」


涼太「雨に打たれりゃ流れちゃいそうな
 僕のこの勇気に 泣き出しそうだよ」


視界がぼやける.


きっと泣いてんだろうな.



あんなひどい過去があった中で


こんなステージに立って


甘い声と一緒に歌えることが.





どんなに幸せなことか.






あなた「愛でもlieでもなんでもいいから 
無様になれたら楽だったのかな」




終いには泣きすぎて

最後が掠れてしまう.





涼太「昔好きだった歌が今は 
悲しく聞こえてもう泣き出しそうだよ」




歌いながら近づいてくる涼太くん.


気づいたらぎゅっと優しく抱きしめられる.



ファンの歓声が凄いよ……



恥ずかしい……


顔を出して上を向く.


微笑みかける涼太くん.



これだけで何人落ちるんだろ.





あなた「そろそろ 眠らないと……」






そしてまた暗くなるステージ.






涼太「好き.」




耳元で言うとか……







反則じゃん.















この間に玲於が嫉妬してたなんて




LIVE終わりに気づく.


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