私たちが着くと
もう何人か集まっていた。
そんなことを考えていると
みんなが集まったのかオールマイトが口を開いた。
やはり…オールマイトを見ると
怒りが込み上げてくる
なぜ?私の親を助けてくれなかったんですか?
何がヒーロー?
何が平和の象徴?
ヒーローは…
どうせ、私達が死んだ所で
どうでもいいんでしょ?
ヒーローとしての誇りは?
偽善者…
どんどん、『ヒーロー』への怒りが込み上げてくる
唇を噛み締めた。
思いっきり噛んだせいか
唇から血が出てきた。
貴方と私は薄っぺらな関係だから
気にしないでいいのに…ね。
ヒーローになる人って
お人好しが多いきがする。
無意識に言葉を発する
この声が聞こえたのか数人がコチラを見てきた。
見られた所で特に私には関係ない。
何事もなけ前を向いた。
オールマイトの声に反応をする。
話を聞き逃してしまったらしい。
まぁやることは何となくわかる。
前から順々にクジを引いているのだ。
とりあえず合わせとけばなんとかなります。
自分でも有り得ないくらいな
低音の声が出てきた……
この声を聞き少し、オールマイトも戸惑ってい居る。
そんな事を心の中で何回も思う。
居心地が悪すぎる。
彼を見ていると
色んな感情が込み上げてきて
全て吐いてしまいそうで怖くてたまらない。
オールマイトが持っていた箱から
1枚紙を取りその場を離れた。
深呼吸をして
落ち着き折り畳まれていた紙を開く。
1人で戦うなんて好都合ですね。
あんな、
ヒーローの卵と一緒に
チーム組むなんて絶対ごめんですからね。
そんな事をボソリと呟いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。