教室の前に立ち溜息を着く。
これで何回目だろうか。
分からない。
私は転校生としてクラスの一員となる。
本当ならば絶対に
こんな事したくないんですけどね。
御館様の命なので仕方ありません。
ガラガラ
っと音を立てドアが空いた。
雄英高校ともなれば
教室のドアを大きいらしい。
無駄に大きいですね。
数秒した頃名前を呼ばれた。
私も教室の中に入った。
男子達の歓喜の声が聞こえる。
ホントなんなんですかね。
女にでも飢えてるんですか?
ヒーロー科には
ろくな者はいませんね。
そんなことを思いながら
黒板に名前を書き自己紹介をする。
鬼殺隊なのは………
言わない方が良いですよね。
おっと………
つい睨んでしまいました。
仕方ありませんよね。
これは無意識みたいなものなので。
それに
仲良くする気なんて無いですからね
スタスタと自分の席に向かう。
これが私の護衛対象ですか。
どうやら、
単純な方々の様ですね。
私はゆっくりと自分の席に着いた。
私はクラスの皆をじっくりと見回した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。