貴方side
明後日出発
みんなには今日言おう
いや……
前みたいにメッセージにすることにする
そんなことを考えつつ みんなに手紙を書く
みんなに心配かけないようになるべく明るくなるように書く
"心配かけたくない"
そう言ったらきっと怒られるに決まってる
でもみんなのこと考えてると 私のせいで困らせたくない ってことしか頭になくて笑
それに
私は覚悟を決めてる
親になんて言われようと みんなの元に帰ってくる それでみんなでまたバカ騒ぎする
だほちゃんのおすすめのラーメン屋に行って
マサイと写真を取りに行く
ダーマとスマブラして
ザカオとダンスするんだ
ペケとカラオケいって
モトキとグミ食べて
ななとたっくさんおしゃべりして
シルクと思いっっきり笑う!!
っていうのが理想笑
だから絶対帰るよ
また待っててくれるかな
呆れられてもう知らないふりされるかな
そんなネガティブな考えしか出てこなくなっちゃった
そうだ 今度帰ってくる時は 思いを伝えよう
あの時曖昧だった心の答えを
だから 君の… いや シルクの手紙にだけ一文付け足すよ
今度は
思い出の 桜の木の下で
ってね
頑張るからさ
待ってて……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。