第17話

無意識に
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2018/03/14 00:36
《テオくんside》




テオくん
…え、





ただ短い声を出した俺は
呆然としたままiPhoneの液晶を見続けている。





その液晶が表示していたのはみやのTwitterだった。





みやからの " スカイピース " への想いが
ただ単調に綴られているだけのツイート。





無意識だった。





というより、そこまで考えていなかった。





みやとは違う未来を目指していたと思っていて。





いや、これも全部言い訳だ。





きっと俺の本能が
無意識に " じんたんだけ " を誘ってしまった。





普段友達との関係は大事にするのに
そんなことも考えられないほどに
俺はなにかに溺れていたのだろうか。





…何に?





いや、素直になってしまえば、





きっと俺は、





Ωのじんたんに、αのみやを
近づけたくなかったんだろうと思う。





何故か、って言われたら





分からないって答えたい、答えたいけど、





もう俺の中には





曖昧で、でも確実な答えが浮かんでいる。





まだ確信はしない。





したくない。





でも、





きっと、





" そういうこと " なんだろう。

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