第3話

直感
1,390
2018/02/16 13:51
《テオくんside》




☆イニ☆
あ、じんです、よろしく、





そう呟いたように言う" じんくん "は
なかなか俺と目を合わせようとしない。





身構えるような姿勢。





途端に、というより





突発的に、と言った方がいいだろうか。





" じんくん "という1人の人間に
興味を持ってしまったみたいだ。





この人のことをもっと知りたい
この人と仲良くなってみたい。





昔からの俺の性格なのかもしれないが
今までの感情とは何かが違った。





この俺を、





いや、" 人間そのもの "を





怖がっているようなじんくん。





どうにかして
この子の心の中に入ってみたい。





好奇心と、もうひとつの違う" ナニカ "が
俺の感情の中で疼く。





すると不意に





甘い匂いが鼻腔をくすぐった。





そして明らかになる
" 俺がこの子に興味を持った理由 "。





この人、





____Ωだ。

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