あのリアルな夢から1週間たった。
本当に本当にハズレてたのかもしれない。
朱とは2人でご飯に行くほど仲良くなった。
仲良くなると信頼というものがいやでも着いてくる。
メンバーはと言うと、
やまとは私を盗撮しなくなり、
ゆうたは私を彼女呼ばわりしなくなった。
ひゅうがに相談されなくなり、
ゆうまに煽られることも無くなった。
でも、
あっちゃんだけは変わらなかった。
私の居場所が今は朱の居場所になっていた。
そんなある日。
私の最も恐れていたことが
始まった。
やまとに至急事務所にくるように言われた。
せっかくのoffなのに。
🖤おつかれ〜
❤️あなた。
🖤どした?空気重くね?
💚誰のせいだよ
🖤は?
💜お前マジで最低だよな
🖤なんの話かさっぱりなんだけど
❤️とぼけんなよガチで
🖤説明しろよ
わからねぇっつってんの
❤️あぁ説明してやるよ
❤️お前、朱に酷いこと言ったんだろ
🖤は?
❤️こいつ泣いてんだけど
なんて言われたか言える?(優しい声)
🤍ん、えっとぉ、グスッ
うざいとかぁ死ねとかぁ、、
コムドットにぃ必要ないってグスッ
🖤朱?
🤍ビクッ怖いぃぃ(泣)
💜コムドットにいらないのはどっちだよ
🖤え?
💜お前みたいなやつコムドットに必要ねぇよ
その瞬間、
私の中の何かが崩れるような 。
もう私はここにいちゃいけないのか?
いても今日のように嘘をつかれてメンバーに叩かれる。
もう私の居場所はない。
💙俺、信じてたのに。
見損ないました。
💚そんなやつだとは思ってなかった
❤️お前なら大丈夫だと思ってたのにな
💜出ていけよ。コムドットから脱退しろ。
🧡、、、
脱退、か、
もう私の居場所はないし、
いても意味ないよね
🖤わかった。
❤️さっさと出ていけ。
その瞬間、朱が私に悪魔ような笑みを見せた。
ほかのメンバーに見えないように。
口角を上げた。
その時。
私は決めた。
🖤脱退しない。
あっちゃんの表情が少し緩んだ気がしたと同時に
朱は私を睨みつけてきた。
それを見て私は微笑んだ。
💜は?いい加減にしろよてめぇ!
🖤何?脱退はしないよ?
❤️脱退してくれよ。これが続けば朱は壊れちゃう。
🖤壊れちゃうなら朱が辞めればいいんじゃない?
私は何を言われようとされようとコムドットは辞めない。
💚俺は許さないし、メンバーからの信頼も失ってるからな
🖤お前らからどう思われてるとかどうでもいい。
お前らの無意味な信頼もいらない。
💜チッ
❤️朱?
🤍ん、
❤️あいつ残っててもいい?
🤍ん、朱頑張る!
❤️ありがと
❤️(頭ポンポンする)
🤍うふふ♡
❤️勝手に残っとけよ
💜いいのか?やまと
💚こいついたら朱ちゃんが、
❤️俺らで守ればいい。
💙あなたさん。もう今日みたいなことはやめてくださいね。
❤️じゃあ解散。
私は絶望していなかった。
あの夢のおかげ、かな?
あれから
やまとには名前を呼ばれなくなり、
ゆうたは冷たい目で私を見る。
ひゅうがはずっとキレてるし、
ゆうまは「あなたさん」って呼ぶようになった。
やっぱり。
あっちゃんは何があっても変わらなかった。
でもあっちゃんに期待することはしていない。
助けてもらおうとも思わない。
いつ他のメンバーのように私の前から消えるか分からないから。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!