壱馬side
もう本当に限界…
毎朝、下駄箱はゴミだらけ
上履きは濡れてグショグショ
机の中の教科書もビリビリ
廊下を歩けば、脚をかけられるし
いつも部屋まで翔平がお迎えに来てくれて、2人で学校に行く。
そうしないと、いつ、誰に、何をされるか分からない。
学校では、翔平がずっと一緒にいてくれる
正直、翔平がいなかったら僕はもう学校に行けていないだろう
それでも、助けてもらいながら我慢して我慢して、生活してたけど………
もう無理かも
あのね、翔平にも言ってないんだけどね……
今までにもう3回も、襲われそうになってて
自力で脱出できたから良かったけど、これ以上こんなことがあったら…って考えるといっそ死んだほうがマシ
襲われるたびに、あの事思い出しちゃうから…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。