第39話

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2020/12/29 04:06
壱馬side






コンコン





『壱馬です…臣さん、いますか?』

広臣「待ってたよ…」


『あの…話って…』


広臣「とりあえず座って」


『…ゴクッ…はい』




広臣「なんで呼ばれたかわかってるよね」



『……はい………』



広臣「ハァっ…壱馬は分かってないなぁ」




『な、何を……ですか?』


広臣「どんだけおまえの周りがおまえのこと好きか
だよ」

『・・・はい?』




広臣「おまえが思っている以上に、おまえは愛され
   てる…
生徒会メンバーはもちろん、翔平も慎も
   みんな」



『……ごめんなさい…』







広臣「壱馬…」

『?ワアッ!』







ドサッ

ギューッ


    


『へっ?』


広臣「ハァ…なんでそう抱え込むかなぁ
   誰にでも頼っていいんだよ?」





臣さんが…





泣いてる……




『なんで臣さんが泣くんですか…』




広臣「なんだよ笑
   壱馬も泣いてんじゃんか笑」


『ごめんなさい…』













広臣「………ん?」


『えっ?どうしました?』











広臣「おまえ…この跡、何?」







あっ……






RIKUさんに、ひたすらキスマークをつけられ、
翔平に噛まれた跡がくっきり残っている







そういえば…

RIKUさんは、「壱馬は色白いから、キスマつけると
綺麗に紅くなるんだよなぁ…なんか…エッロ笑」
とか言ってたし…


翔平は、「血出てるし、ごめんなさい!
でも…なんか…いや、変な意味じゃなくて…
そそられますよね…」って言ってたし…








『あ、あぁ……』










ドンッ










『イタッ…え?』



広臣「なんだ、そこまでやられてたのか…笑
   じゃあ、俺もいいよね?」








チュッ








『へっ?あ、んっ………ハァっ...だ、ダメです…
ヤアッ…んっ…』







臣さんのキスは、優しくてあったかくて…
でも少しずつ深くなっていく感じがとても扇情的で


溺れてしまいそう……










『お、臣さん…もっ…と…』






広臣「ハッ……!ゴクッ………






 


  な、なんでそんなに辛そうな顔、すんの…」






『つ、辛そう…?』












広臣「壱馬…俺じゃダメなの?』

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