第9話

仲良し.teo
1,064
2018/01/22 13:58
《あなたside》



テ「なぁじんた~ん、」



かばんをごそごそと探っているじんくんに
ちょっかいをかけるように話しかけるテオくん。



そしてそれを、少し離れた場所で眺める私。



じ「何~ちょっと待っててよ」



じんくんは
ちょっと冷めたような口調で返事をした。



私はこの2人と不思議な関係だ。



ただテオくんの友達、と言うだけで
じんくんとも仲良くなれて
たまに遊ばせてもらっている。



まあテオくんの
お友達大好き精神が原因だろうけど。



稀に撮影しているところを見れたりするから
この関係、ちょっと得だな、と思ったり。



今日も遊ぶ予定でスカイハウスに集まった。



2人でいちゃこらしている姿を見ると
あぁ、テオくんって本当に
じんくんのことが好きなんだな、と感じる。



…私も同じくらい
テオくんのこと、好きなんだけど。



『…伝えられるはずないか、』



私のそのつぶやきが聞こえないほど
テオくんはじんくんに、かまってちゃんだ。



テ「ねえじんたん今日冷たくない?」

じ「そんなことないよ、」



ちょっと面倒くさそうに答えるじんくん。



その光景に小さな笑いがこみ上げる。



テ「かまってよぉ~」



まるで小学生みたいな言い方。



じ「やだ」



そんなことを言いながら
じんくんもじんくんでテオくんの隣を離れない。



テオくんがじんくんの腕をつかみ揺する。



『じんくんツンデレだね、』

じ「あなたちゃん見てないで助けてよ」

テ「おいおいあなたも俺のだから」

じ「なんなのww」



テオくんの言葉を聞いて、とくん、と鳴る鼓動。



でもその言葉に確信はなくて
むしろいつものふざけた口調だった。



その場を立とうとしたじんくんは
テオくんに押し負かされて
結局同じ場所に座り直す。



それを見ていると
やっぱりテオくんの隣は
じんくんが一番似合うな、と思ってしまった。



ずっと前、テオくんが言っていた。



_こいつといると、一生非リアな気がする。



多分その予想は合っている。



きっとじんくんが誰かのものになるまで
テオくんも作らないつもりだろうな。



そんな馬鹿なことを考えて。



きっとスカイピースは
この2人じゃないとやっていけない。



お互いに信頼しあえる関係。



テオくんとそんな関係に
ちょっとでもいいから
なってみたいと思ってしまった。

プリ小説オーディオドラマ