第2話

3人の訪問者
420
2019/07/28 21:46
俺は数日前から記憶が無い
今までしてきたことや自分の名前も。
「俺は誰なんだ…」
今までに何人もの人物が俺を訪ねてきた。しかし、誰一人として俺の記憶には存在しない。
そして今日も昨日と同じ訪問者がやってきた。
「貴方達は…誰…ですかィ…?俺の…よく知る人物…なんですかィ…?」
ふと疑問に思い問いかけてみる
「総一郎くん…」
「沖田さん…」
「…」
銀髪の男は俺の事を『総一郎』と呼んだ。俺の名前は『総一郎』なのだろうか。
「総一郎…それが、俺の名前ですかィ…?」
そう言った瞬間、3人の訪問者の顔が曇った。
「…きた、沖田…総悟。」
「え?」
「お前の!!お前の名前アル!!お前は、沖田総悟!!私の!!私のっ…!!」
「神楽、落ち着け。総一郎くんのことはゆっくり待とう。」
「そうだよ。沖田さんだって今頑張ってるんだ。僕らも辛抱強く待とう。」
彼らは一体何者なのか。そして、彼らにとって俺の存在とはなんだったのか。記憶のない俺には全くわからないことだった。

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