第7話

#6
306
2019/03/22 20:49
あなたside
あれから約2ヶ月経ち
あの時のことはたまに思い出すぐらいになっていた。
でも今日は、、、

約2ヶ月ぶりにあの人に会える。
あなた

緊張してきたー、、

4/14
そう、今日は薮くんの舞台「ハル」の
東京公演最終日。
チケットを出して中に入る。
あなた

1階の1列目の、、え、、?

チケットに書かれた番号の席に行くと
私の席は舞台の真正面だった。
うそ、、
神席すぎる、、え、目合うかな///
胸の鼓動がトクトクと早くなっていって
今目をつぶれば涙が零れそうなほど、目が潤んでいる。
もし目が合っても気づかないだろうな
忘れちゃってるだろうな
なんてずっとマイナスなことばかり考えていると
いつの間にか上演時間になっていた。
あたりが真っ暗になり、幕が上がった。
あなた

うわぁ、、/////

目の前に現れたのは、、、
2ヶ月前にも目の前にいた薮くん。
あの時よりも雰囲気が全然違かった。
体を作ってきて、化粧して、衣装きてて
凄いキラキラしている。
真剣に演技に集中しているその姿は
コンサートの時とは全然違かった。
あなた

かっこいい、、

その姿に吸い込まれそうなほど見とれてしまった。


劇も終わり、最後のカーテンコールを迎えた。
目の前で笑顔でお辞儀をする薮くんの姿。
あなた

薮くん、、

こんなに近くで見れるのもこれで最後なのかな、、

あの時、気持ちをちゃんと伝えておけば良かった

ファンだってことを言っておけば良かった

こんなに近くにいるのに気づいてもらえない、、
そんなことを考えていたら両頬に涙がつたっていた。
幕がどんどん下に下がっていく。
下がらないで、、
薮くん、、お願いこっち向いて、、
ずっと祈って薮くんをじっと見ていても
ずっと遠くの席ばかり見ている。
もうダメだ、、
幕が薮くんの頭を隠し、目元に被ろうとした時
薮 宏太
ニコッ
え、、、
遠くを見ていた顔は目が隠れるギリギリのラインで
こっちを見て微笑んだ。
うそ、、気づいてくれたの、、?
頭の中は真っ白になり
目の前にいた薮くんの姿はもうなかった。

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