第4話

#3
384
2019/02/13 14:00
・・・・・・・・・



車が走り出して約5分
現在、一言も会話ができていません

薮くんの方をチラッと見ると
まっすぐと前を向いて運転している

マスクとキャップ姿で

意識高いなぁ
絶対バレないようにしてるよね
あなた

・・・・・・

薮 宏太
・・・・・・
無言のまま、また5分ぐらい時間は過ぎていった




これは、私から話しかけるべき?
でも、どーやって話しかければ、、
薮 宏太
そーいえば、名前聞いてなかったね
あなた

ふぇ?!

突然話しかけれたため
驚きのあまり変な声が出てしまった
あなた

な、名前、、ですか?

薮 宏太
うん、君の名前
たしかに、、言ってなかったな
薮 宏太
名前、なんていうの?
下を向いて話す私には
薮くんが前を向いているのかこっちを向いているのか分からなかった
あなた

あなた、、です

薮 宏太
あなた?
あなた

は、はい///

自然と名前を呼ばれてドキッとする
薮 宏太
かわいい名前だね
あなた

そ、そんなことな、ないですよ////

かわいいとか自然と呼び捨てで名前を呼んでくるとか
1つ1つの言葉に鼓動が高鳴っていく
意図的なのか、それとも自然となのか分からない
どっちにしろズルすぎるよ、、薮くん
こんなのファンじゃなくても好きになっちゃう
あなた

あ、あなたの名前は、、
なんていうんですか?

知っているけど、確認のため一応聞いてみる
薮 宏太
俺の名前は、、、宏太
あなた

宏太、、

薮 宏太
うん
宏(ひろ)って書いて太いって書いて
宏太
薮 宏太、、本物だ
あなた

い、いい名前ですね

薮 宏太
笑笑
なにそれw 褒めてんの?笑
あなた

ほ、褒めてますよ!笑

それから自然と薮くんの方を見て話すことが
できるようになっていた
他愛もない話をして
時間はあっという間に過ぎていった
薮 宏太
もう少しで着くよ
その言葉を聞いて窓の外を見ると
外は飽きるほど見てきた景色
あなた

ほんとだ、、

なんか、、すっごい寂しい、、
このまま時間が止まってしまえばいいのに、、
薮 宏太
なんか寂しいねw
あなた

えっ、、?

薮 宏太
なんでもなーい笑
なんて言ってにこにこ笑っている
今、寂しいって言った?
そんなこと確認できないまま、家の前に来てしまった
薮 宏太
着いたよ
着いちゃった、、
あなた

あ、ありがとうございました

お礼を言ってシートベルトを外そうとするけど
上手く外れない
あなた

あ、あれ?

何かに引っかかっているらしく、全然取れない
薮 宏太
どうかした?
あなた

シートベルトが何かに引っかかって
取れなくて、、

薮 宏太
え、うそ
そういうと薮くんは自分のシートベルトを外し
私の席に近づいてきた
あなた

//////////

その距離30センチ未満
薮 宏太
ちょっとごめんね
引っかかって取れないシートベルトに手をかける
あなた

ドキンドキンドキン

やばいやばいやばい/////
ほんとに心臓もたないよ、、////
早く離れてほしい気持ちとこのままでいてほしい気持ちが混ざって変な感じ
薮 宏太
あれ、、?ほんとに取れないじゃん
そう言うと身を乗り出してシートベルトを覗いてきた
あなた

わっ/////

ちょ、ちょっとまって/////
薮くんの肩が私の溝らへんに軽く触れている
心臓の音はさっきよりも大きくなり
鼓動も早くなっていった
このままじゃ、ドキドキしてること気づかれちゃう///
薮くんの匂いがさっきよりも強く香る
薮 宏太
さっきから
あなた

ふぇ、、?

シートベルトを覗いていた顔がゆっくりと
起き上がってきて私の目の前で止まった
薮 宏太
すっごいドキドキしてるけど、、
緊張してんの?
あなた

っ、、/////

や、やっぱり、気づかれてたんだ///
あなた

い、いや、、べ、別に
そういう訳じゃ、、/////

顔が熱くなっていくのがわかる
薮 宏太
顔、、赤いよ?
あなた

っ!//////////

そっと右の頬に触れられた
薮 宏太
あっつ
あなた

///////////////

心臓は過去最強に音も大きく鼓動も早くなっていて
いつはち切れてもおかしくない
薮 宏太
熱でもあるんじゃない?
右頬に触れていた手はゆっくりとおでこに移った
あなた

ね、ねね、、熱は、、
な、なな、ないです/////

薮 宏太
そう?ならいいけど
薮くんの手はゆっくりと離れた
あなた

あ、あの、、/////

薮 宏太
ん?
あなた

こ、この距離、、/////
つ、辛いんですけど、、/////

薮 宏太
あ、、///
ご、ごめん///
薮くんはパッと離れて自分の席に戻った
あなた

・・・/////

薮 宏太
・・・/////
一気に静まり返り、自分の心臓の音だけが聞こえる
薮 宏太
自分で外せる、、?
あなた

あ、は、はい///

薮くんは手を出さず自分の席から見守っていた
薮 宏太
ちょっと動いたりしてみたら?
言われた通り少し動いてみると
バチンッ
シートベルトが外れ凄いスピードで戻った
薮 宏太
大丈夫?!
怪我してない?
あなた

だ、大丈夫です//

良かったって言ってほっとしたように笑う薮くん
あなた

すいません、、迷惑かけちゃって、、

薮 宏太
ううん
こっちこそ緊張させちゃってごめんね?
あなた

い、いえ///

薮 宏太
もうそろそろ行きな?
親御さんも心配してると思うし
あなた

は、はい
ありがとうございました

薮 宏太
こちらこそ!
ドアを開けて外に出ようと足を踏み入れた時
薮 宏太
このことは
あなた

え?

振り返ると
薮 宏太
2人だけの秘密だよ?
そこには人差し指を口元に当てて
マスクもキャップも外し薮くんそのままの姿があった

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