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第8話

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2021/04/11 09:01
なる「わたぬきさんはいつからプリズムショーはじめたの?」


リン「結構最近で…半年前くらいからなんです。


ハッピーレインやベルローズの御三方のプリズムショーを初めて見た時に決心したんです。こんなプリズムショーをやってみたいって」


なる「えへへ…なんか照れるね」


ベル「光栄ね」


リン「本当に、会えて嬉しいです。」


彼女にそう言いながら微笑む


そして、胸につけてあるプリズムストーンをぎゅっと握った


それに気づいた蓮城寺さんが指をさしながら尋ねてきた


ベル「…そのプリズムストーンは?」


リン「……」


彼女の質問に対して、私はストーンを一瞥し、一呼吸置いてから答えた


リン「これに服は入っていません。ただの飾りです…でも、とても大切なものなんです」


真っ黒なプリズムストーンを手の平にのせる


なる「見たことないね…こんなプリズムストーンあるんだ…」


初めは普通の白いプリズムストーンだった


でも、次第に黒ずみ


こんなことになってしまった


それでも私は、これを大切に持ち続けている


私は捨てられない。


これは、ただのプリズムストーンではないから


なる「わたぬきさんってステージの上に居る時と雰囲気が結構変わるんだね」


リン「そうですか?」


なる「うん!この間見た時は、こう…もっと元気な感じだったけど、今はとっても落ち着いてるし…


あの時はラブリーな感じだったけど、今はクール系だよね!」


リン「ああ、それは…」


「ちょっとなる!そろそろ開店の時間モモ!何やってるモモ!」


私の言葉を遮るように聞こえてきた声


なる「うわっ、本当だ!もうこんな時間!!」


2階から降りてきた女性の言葉に焦る綾瀬さん


なる「ごめんね、わたぬきさん!今からお店開けなきゃいけないから…よければ、裏でゆっくりしてて!」


両手を合わせながら、私に頭を下げる綾瀬さんに私は吃る


リン「い、いえ!こちらこそ長居してしまってごめんなさい!私も用事があるので失礼します」


なる「わかった!また今度遊びに来てね!」


手を振る綾瀬さんにお辞儀をして、店から出る


「また今度…か」

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