はちゃめちゃな演劇が終わり、皆んなで
爆笑した先生方のメイド喫茶も終わり、
他のクラスのお化け屋敷や屋台など、
楽しい出店を周り、
今は、後夜祭の真っ最中である
こうして、私はおはぎセンセーの手を
引いて後夜祭に走っていった
*****
不死川side
射的かァ、よく祭りで兄弟とやってたなァ
妹がよく取れないって言いながら泣いていて、
それで俺が取ったら喜んでたァ
‥‥綾小路もそんなもんなのかァ?
一個も取れずにチクショーとか言ってる
綾小路が容易に想像できる。
まァ、そん時は俺が取ってやr
‥‥綾小路を正直舐めていたと痛感した
時であった
*****
あなたside
ピーン
ポーン
パーン
ポーン
あ、そういえばあったね、後夜祭名物。
ここの学校はね、毎年の後夜祭で告白大会が
行われていてね、そこで告白した人は必ず
結ばれて幸せになれるとかどうとか‥
*****
〜後夜祭名物、告白大会〜
体育館に着いた私達(全力疾走して息切れ中)
そこでは、たくさんの人と歓声で
溢れかえっていた
不死川センセーは馬鹿にしたようにくしゃっと
笑うと、私の頭を乱暴に撫でてきた
その時、体育館内はすごい大音量の
歓声をあげた
は?
不死川‥実弥先生?
無言で壇上へ上がっていく先生
そこで告白すると必ず成功して幸せに
結ばれると言われている告白大会
要するに、不死川先生とあの子は結ばれる
‥‥なんでだろう‥それがすごく‥‥
不死川の発した一言により、体育館内は
静まりかえった。
‥‥今‥‥確かにお断りって言った‥‥?
‥‥あの子‥泣いてる‥?‥‥いや‥あれは‥
そのときだった
不死川先生が声をあげた
その声は低く、今まで聞いたことがない
ドスの聞いた声だった
そういってその子は、近くにあった
マイクスタンドを持って私に突っかかってきた
そう言って、その子がマイクスタンドを
振りかぶったとき
私はそれを片手で止めた
そう短く返すと、私はマイクスタンドを
蹴り飛ばすとその子をぐいっと自分に
近づけた
私はとうとうキレた‥のかな?←
なんかざわざわ聞こえる‥
ま、いっか
ブチギレて相手に掴みかかろうとした時
不死川先生は私を静止すると、ぐいっと
私を自分の方に引き寄せた
そう言ってあの子はとぼとぼと去って
いった
まて、なんかいらぬ誤解をうけているぞ
そんなこんなで結局最後はいつもみたいな
流れで終わった
‥‥でも‥
不死川先生に告白って聞いたとき
モヤっとしたのは、なんでだろう
気のせい‥‥だよね
大正コソコソ噂話
あの告白した女の子は、完全に改心
したらしく、あの後付きまとってくるのは
キレイさっぱりやめたんだって
良かったね!!!!←←
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。