ピンポーン
こうして大翔の家に来るのは何年ぶりだろう。
そう言って大翔のお母さんは呻き声をあげながら空を見上げだした。
よく見ると目の焦点が定まっていない。
私の記憶の中での大翔のお母さんはいつもニコニコしてたはずだ。でもここ何年かは姿を見ていなかった。
大翔に連れていかれる間もずっと上を見上げたままだった。
…今日はまだ11月6日。
まだ大丈夫だよね???
それにしても、吼儺様って.なんだろう。
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吼儺 この名前を考えるのにかなり苦戦しました。くいな と読みます。
ちなみにこの小説は30話程で終わるかな?と思います.(下書きと色々展開が変わるとそれより伸びるかもしれないですが…)
よろしくお願いします。
そして近々お知らせがあります。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!