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第1話

第1話
85
2020/08/02 22:55
杙凪くいなは1人家に居た。
杙凪
杙凪
はあ。
彼女はため息をつく。
杙凪
杙凪
こんな耳無くなればいいのに...お願いだから。嘘が聞こえなくしてよ...
そう、彼女は嘘が聞こえる。嘘が聞こえる時は鈴がなるような音が声にかぶさって聞こえてくる。
朝日
朝日
杙凪ーーー!
早く!行くよ!
朝日あさひは杙凪の目の前にいつの間にかいた。
杙凪
杙凪
へっ!?いつの間に私の家に入ってんの!?
朝日
朝日
はあ。何言ってんの?
朝日
朝日
鍵をかけてなかったのは、そっちでしょ?
杙凪
杙凪
へ!?嘘!鍵かけてなかった?
朝日
朝日
うん。私の言葉に嘘はないでしょ?早く行くよ!
朝日は唯一杙凪の耳のことについて知っている友達だ。
杙凪
杙凪
ま!待って!!
2人はドタバタトと、家を出ていった。
朝日
朝日
ねえ鍵かけた?
杙凪
杙凪
あ、鍵持ってくるの忘れた!
朝日
朝日
ええ?何してるの!早く!
杙凪
杙凪
待って!あれ?鍵どこ置いたっけ?
朝日
朝日
そこにあるでしょ!
杙凪
杙凪
あ、本当だ
朝日
朝日
貸して。私がするから。
朝日
朝日
早く!早く!遅刻しちゃう!
杙凪
杙凪
わああ!やばい!早く行こう!!
こうして2人の慌ただしい生活が始まる。

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