数十年前
とある夫婦に美しい女の子が
産まれました。
成長していくうちに
周りから、
"美しい子" "奇跡の子"
っと呼ばれるようになりました。
透き通るような白い肌
見惚れてしまうほどの美しい顔
なにかを見通すかのような瞳
その子の涙は
傷を癒し、病気まで治すという。
その子の声を聞けば
幸せになれるという。
その子の血を飲めば
100年長生きできるという。
その事を聞いた人達は、一目見ようと押しかけてきました。
そして、いつしか悪の耳にも届き。
××年×月×日に連れ去られてしまいました。
親は悲しみでいっぱいだったでしょう。
その子は連れ去られた後は、悪の手により実験台として扱われてきました。
小さかったので自分の親すら顔を覚えられないでしょう。
ただ1人孤独に痛みに耐えながら。
ただひたすら助けを待つのみ。
その女の子の名前は
日下部あなた
〜〜〜
私は、長い長い廊下を出口へとひたすら走りました。
後ろから怒鳴りながら追いかけてくる人
あかりが差しているところが見えた。
やっと外に出れた。
眩しい光が私を照らしてる。
私は、そう思いながらも逃げ続けた。
後ろにはもう誰もいない。
私は、一安心したようにゆっくりとその場に座った。
なぜだかはわからないけど涙が出てきた。
私は、外の世界がとても輝いているように見えた。
涙を流したので、体にある傷全てが消えた。
脱走してきたので家はないし、
まず自分の家族も知らない。
私は、人気の少ない森の中に家を建てることにした。
そう思った瞬間に家が出てきた。
自分の能力を活かして家を作ったのだ。
(自分が第4世代だとわかっているためできる!)
私は、ドアを開け中に入った。
中は、とても広く
素敵な壁紙で
家具も揃えられている。
私は、家に腰をかけた。
どうしようかと悩んでいたら。
ズキ
っと頭が痛くなった。
昔の記憶?
が見えた。
見えるのは、小さな黒髪の男の子
と
小さな白髪の男の子を抱いてる女の人。
なにかを話してる。
その人達は、笑っていた。
なにかを話してる。
女の人の後ろから小さな金髪の女の子が出てきた。
みんなで一緒に笑っている。
そこには、小さい頃の私がいた。
私は、そこで意識が途切れた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。