ボゴッ と鈍い音が
私の腹部から耳に駈けて響き渡る
腹部に走る強い痛みのせいで
息がまともに出来ない。
遠くから聞こえる声の出処を
見つけようと 固くて重い瞼を開ける
視界が暈けていて 不明瞭ではあったが
シロが必死に此方へ
走ってきている姿だけは見えた
その言葉は疑いもなく シロの言葉だった
腕にシロの逆立った毛が触れたと思えば
首筋に シロの牙が沈む
シロの牙が抜けたと同時に
私の瞼は 閉じきってしまった __
_ 。oO ...
どのくらい 寝ていたのだろう
薄暗い路地裏に 独り。
重たい体を起こすと
酷く頭痛がする
辺りを見渡すが シロの姿は ない
見えるのは マンションとマンションの間にできた
細く零れる 真っ白な光。
ガンガンと鳴る 頭痛に耐えながら
その光へ歩みを進め、 路地裏を出ると ...
天まで達し 雲に隠れる程の高さのビルに
宙を動き回る 異質な形をした ... 車?
辺りには 大小異なるロボットがあちこちにいて
人が居る気配は全くしない。
ただただ 異様な空気が漂っているだけだった。__
流石に夢だろと思い 何度も頬を抓ったし
引っぱたいたりしてみた
けれど、痛みは感じるし 夢から覚める気配もない。
どうせ夢だし、無駄に上手く出来た夢なんだから
楽しまなきゃじゃん ?
その後 私はこの夢を死ぬ程楽しんだ。
よく分かんない ロボットを蹴ってみたり
よく分かんない ビルのガラスに
吐息をかけて落書きしてみたり
よく分かんない 街並みを写真に収めてみたり ...
すっかり忘れていた
頭痛が再び私の頭を強く殴りつける
今回のは 立っていられないほどの頭痛で
その場にへたり混んでしまう
元々 頭痛持ちではあったが
こんな痛いのは初めて、
痛すぎて 涙が溢れて止まんない ...
まじ久々に小説書いた
なんか普通に上手いんだけど( 自分大好き
ちな、声かけてくれた兄やんは
皆が知る めっさイケメンなリアコ製造機です。
分かった人には私の手垢あげちゃう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!