もし渡部くんに話したら…
『最低だな』
という言われるに決まってる。
そんなの嫌ぁぁぁぁ!!
気分がさらに落ち込んでいく
すると『ピロン』と着信音が鳴った
渡部くん専用携帯だ。
画面を見ると
とメールが。
確か何もなかったはずだ。
・ ・ ・
私は七海に携帯を見せた
よくよく考えたらそうだ。
せっかく誘ってくれたのに
行きたいけどこれじゃあ行けない…
と言いながらスマホを奪い何かを打ち込む七海
バッと携帯を取り上げると
との文字が画面にうつる
……………………は?
すると渡部くんからやったぁ!というスタンプが送られてきた
と七海はブチギレた
と思ったらハァ…とため息をつき
私は七海の言葉を遮った
その言葉聞き捨てにできないよ?!
と拗ねたらしくゴロンと寝始めた
私は七海の体を揺する
すると七海はムクッと起き上がって
と睨んだ
私は大きく頷く
そして七海は『渡部くんとデートに行ける作戦』を説明しだした
一通り説明を聞くと想像以上の作戦法に私は感心した
そう言う七海の顔は少し楽しそうに見える
少し変なところもあるけど
やっぱり私の妹は天才らしい
七海はコクンと頷く
デート作戦実行日は今週の日曜だ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。