七海の
より酷くない…?!!
なんか好きな人に言われると尚更ショックだよ……
そんな事を思っていると
渡部くんは ハッ! とし
と謝ってきた
む、無意識…?
無意識に…って怖くない?!←
と私の言葉を遮る渡部くん
その顔はいつも見る渡部くんとはなんていうか……
別人だった
ん…?言われてみればそうだ
もし気づいてたら確認するよね…?
うん。私だったらそうする
でも渡部くんは私と知った上でトークしたりデートに誘ってた…
ってことは…
彼の方を見る
渡部くんは少し照れた顔をして
う そ だよね…?
…夢みたいな出来事に言葉が出てこない
脳内は嘘…嘘だ…とリピートされている
と手を差し出される
渡部くんは…
私を泣かせる天才だね…
私は彼の手を取る
すると渡部くんは
と思い出したかのようにスマホを取り出す
私は笑顔で頷いた
彼の画面の向こうには偽物の私はもういない。
本当の私が映しだされた。
end.。.:*☆
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。