Juri side
笹山「そろそろお昼食べません?」
土産屋を何軒か回ったところで、
笹山がそんな事を言い出した。
俺的にはあと1時間後ぐらいでいいんだけど。
だって朝はあなたと食べてきたし、
その余韻に浸ってたいんだよなー、
笹山「私お腹すいちゃったぁ~、何食べたい??」
『…なんでもいい、けど?』
笹山「じゃあスパゲッティ食べたい!」
『いいよ、それで』
笹山「じゃあスパゲッティ屋さん探して!」
『え、俺が?』
笹山「うんっ!」
『え、なんで?笑』
笹山「だって私地図とか読めないしぃ~、
そーゆーのは男の人がやるんじゃないの??」
は?
どんな偏見だよ
地図読めねぇにしてもgoogleマップ検索して
ここ行きたいっていえばこっちが分かるし。
自分がスパゲッティ食いたいって言ったくせにそれはねーだろ、
あなたならちゃんと俺がそう思うことをわかってくれてるからさ、
『これ食べたいからここ行くよ!準備して!』
みたいな。
俺がなんでもいいって言うと大概自分で全部決めてやってくれるから助かる。
この女とはとことん気が合わねー。
…仕事放棄していいかな((
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。