第40話

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2021/02/28 11:00
your side

















私には両親がいない

































そう、自分に言い聞かせて生きてきた。






















でも正確にはいる。























私の母親は、























殺されたんだ























私の父親に。






















私が幼い頃からずっと、暴力的で、


























母親はいつも、命懸けで私を庇った。

















私が14歳の時だった、




















母親は、私を庇って死んだ。





















ビールの瓶で頭を殴られ、



















その割れた欠片で頭を刺された。


















隣人が気づいて警察に通報し、



















父親は逮捕され、無期懲役に。




















私は親戚に引き取られた。























父親が逮捕される前、

私は、父親から性的虐待を受けていた。





















まだ中学生だったのに。





















その時の父親の口癖が、

















『Shut up あなた』














私は毎日のように弄ばれた。

















毎日家に帰りたくなかった。

















でも帰らないと、母親が殺される。


















帰るしかなかった。


















母親は毎日罵声をあびせられ、

精神科に通うほどになっていたから。

















母親はいつも私に言い聞かせた。






















『お母さんのことは気にしなくていいわ。

あなたが幸せならそれでいいの。

人を笑顔にできる人になってね。

人に愛される人になってね。』

















だから私は、殺された母親の願いを叶えたくて、

医者を志した。















父親が逮捕されたことで、やっと解放されたから。
























キャバ嬢は、大学の時にバイトで始めたのがきっかけ



















人に愛されるように。



















キャバクラなら襲われないし、って、


















思ってたんだけどな。




















ずっと忘れてたんだ。













私の脳は優秀だから、














嫌な父親との記憶は全部、消し去られた、



















はずだったのに。














思い出しちゃったよ、














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