阿部side

樹の彼女は、

目黒の元カノで、

俺がかつて恋した子らしい。

会いたいな、あなたに。

俺が振られた理由がさ、

当時まだあなたが大学1年生で、

医者になるために、勉強に集中したいから、

だったんだよね。

だから今ならチャンスあるのかな、なーんて笑

樹から奪えばいいんでしょ？

俺いけちゃうよ？？

とりあえず樹に聞いてみて、連絡先教えてもらお。

目黒｢話終わったみたいなんで行きましょ｣

『そうだね』

ｺﾝｺﾝ

ST｢｢｢ はーい ｣｣｣

ｶﾞﾁｬ

『失礼しまーす』

目黒｢どうも〜｣

京本｢あっ、阿部ちゃんと目黒じゃん！｣

田中｢え待って聞いてないよね？｣

目黒｢何がっすか笑｣

田中｢いや、｣

『今来たところだから大丈夫笑』

ほんとは聞いてたけどね？笑






 

その後しばらく話して、

『ねぇ樹、ちょっといい？』

樹を呼び出した。

(楽屋の外にて)

『樹、あのさ、』

田中｢？？｣

『ごめんね、樹たちの話、聞こえちゃった、』

田中｢えっ｣

『樹の言ってたあなたってこの子だよね？』

(スマホの画面を見せる)

田中｢えっ、なんで、、、｣

『俺が昔、告白した子。』

田中｢え？？｣

目黒｢ちなみに俺の元カノっす、｣

田中｢はっ！？｣

『立花あなた、でしょ？キャバ嬢で女医の、』

田中｢そうっすけど、、、｣

阿部｢あなたが大学1年の時に告白したの。

まぁ振られたんだけどね、笑｣

目黒｢多分その1年後ぐらいに俺が告って、しばらく付き合ってました。｣

田中｢ふーん、｣

『付き合ってどれぐらい？』

田中｢あともうちょっとで1年半っすね｣

目黒｢意外｣

『落とすのに時間かかったでしょ』

田中｢かかりましたね、1年ぐらい、｣

目黒｢俺より早いっすね笑

俺なんて2回振られてやっとだったんで笑｣

『え、3回も告ったの！？』

目黒｢はい、笑｣

田中｢まあ、俺に落とせない女はいないんで？笑｣

『そりゃそっか、樹だもんね、笑

てか怒らないんだ？？』

田中｢過去は過去、今は今。

今あなたと付き合ってるのは俺であって、

誰にも渡す気は無いので。｣

『手強いなぁ…笑』

目黒｢じゃあ連絡先も教えて貰えない感じっすか？｣

田中｢どーしよっかな〜笑｣

『勝ち誇ったような顔しやがって笑』

田中｢そりゃそーっすよ、俺のものなんで。

あなたに聞いてきます、連絡先どうするか。

さすがに本人の許可無しでは渡せないんで。｣

目黒｢えっ、聞いてくれるんすね笑｣

田中｢感謝しろよ目黒、笑｣

『ありがとう、樹。笑』

田中｢阿部ちゃんじゃない笑｣

本人に聞かれちゃ教えてくれないだろうなぁー、笑

だって普通元カレと、前に告白してきた人と、

もう1回繋がる？？

まあ、諦めるつもりは無いけど。

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