Juri side
『俺らが出会ったのは______
…
俺らが出会ったのは、約2年前。
ドラマかなんかの打ち上げに参加している時だった。
_______
『おつかれっした!』
「「おつかれーい!!」」
カチャン(グラスを交わす音)
林「いや〜、ほんと樹くん良かったよ」
『ありがとうございます笑』
林「演技も完璧だったし」
『いやいや笑 まだまだですよ』
林「また一緒に仕事したいぐらいですよ」
『あっ、是非ぜひ笑』
そんな風に、撮影で仲良くなった男性カメラマンの林さんと話していると、
○○「あれっ?林さんのお父さん?」
林「あっ!ご無沙汰しております!原先生」
隣のテーブルのお客さんが話しかけてきた。
原「こんな所でお会いするとは、笑」
林「ほんとですね笑 いつも息子がお世話になっております〜、、、 どうですか、あの子の調子は」
原「今のところ、順調ですよ」
林「ほんとですか…ありがとうございます」
原「いえいえ、今日はお仕事関係のですか??」
林「あ、はい、実はカメラマンをやっておりまして、ドラマの撮影が全て終わったので、その打ち上げなんです」
原「なるほど、、、あっ、SixTONESの、、、」
『えっ、あ、俺のこと分かります!?』
原「初めまして、娘がSixTONESのことを好きでして、少しですが知っています。田中樹さん、でしたっけ、」
『あっ、そーなんですね、ありがとうございます!
はい!田中樹です!』
林「実は僕の息子が病気で入院していまして、そこの担当の先生なんです」
原「小児外科医をやっております、原、と申します」
『なるほど〜』
林「それで、どうして先生はここに?」
原「今日実は大きな手術がありましてね、それが無事に成功して、その患者さんが回復傾向にある、ということでお疲れ様会なんです」
林「なるほど、お疲れ様です」
原「いえいえ、その手術の主治医はこれから来る女医の子でして、非常にスキルが高いんですよ。だから私はほとんど何もしてないんです笑」
林「そうなんですか、、、
その先生は、ベテランの方なんですか?」
原「いえ、まだ非常に若いですよ、笑
だから私自身もびっくりしています。
あんなに若いのに高度な技術を持っていますから…
ほら、多分もう来ますよ、」
カツン カツン カツン
ヒールの音で振り返った俺が目にしたのは、
スタイル抜群で顔も美形なお姉さん系の女性だった。
そう、それこそが立花あなた。
俺は一目惚れしたんだ。
Next >>
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。