ガラガラッと扉を開けることに躊躇のない音が教室に響く。
これが、休み時間であればよかった。
休み時間であればね。
顔にばつ印を浮かべながら振り返る先生。
天乃絵斗。
素行不良が原因でE組に落とされた生徒。
お決まりの会話だ。
そんなこんなで二人が話していると、いつもここら辺でチャイムが鳴る。
キーンコーンカーンコーン
日直が授業を終わらせると、それを狙ったかのように扉が開いた。
黒宮リア。
烏間さんの補佐としてやって来た人だ。
夢宮先生が声をかけると、天乃くんはパッと目をキラキラさせた。
そう。天乃くんはなぜか夢宮さんのことをリアム看守と呼ぶ。
そう言い、黒宮さんはベシッと叩く。
天乃くんはポケットからチケットを出す。
そこには、「世界の海産物展」と書かれていた。
ちょっとちょっとで路線が変わっておりまーす。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。