第3話

二時間目
175
2026/05/27 09:00 更新
ガラガラッと扉を開けることに躊躇のない音が教室に響く。

これが、休み時間であればよかった。

休み時間であればね。
先生
天乃くん、何回目ですか?
顔にばつ印を浮かべながら振り返る先生。
天乃絵斗/ぺいんと
……すみませーん。
天乃絵斗。
素行不良が原因でE組に落とされた生徒。
お決まりの会話だ。

そんなこんなで二人が話していると、いつもここら辺でチャイムが鳴る。





キーンコーンカーンコーン




潮田渚
ありがとうございました。
 






日直が授業を終わらせると、それを狙ったかのように扉が開いた。
黒宮リム/リアム
……天乃、やっときたのか。
黒宮リア。
烏間さんの補佐としてやって来た人だ。
夢宮先生が声をかけると、天乃くんはパッと目をキラキラさせた。
天乃絵斗/ぺいんと
リアム看守!
そう。天乃くんはなぜか夢宮さんのことをリアム看守・・・・・と呼ぶ。
黒宮リム/リアム
ここではやめろと言っているだろう。
そう言い、黒宮さんはベシッと叩く。
天乃絵斗/ぺいんと
ちょ、やめてくださいよ〜。
黒宮リム/リアム
あぁ、すまない。
黒宮リム/リアム
それで?今日はなぜ遅くなったんだ?
天乃絵斗/ぺいんと
これですよこれ!
天乃くんはポケットからチケットを出す。

そこには、「世界の海産物展」と書かれていた。
黒宮リム/リアム
確か昆布教だったな?お前は。
天乃絵斗/ぺいんと
ん?あー、まぁまぁまぁね?そうですね?
天乃絵斗/ぺいんと
それもそうなんですけど、エビもいっぱいありそうじゃないですか!?
黒宮リム/リアム
確かにそうだな。
天乃絵斗/ぺいんと
このチケット買ってたら遅れたんですよね〜。
先生
ちょ!チケットなんていつでも買えるでしょ!
天乃絵斗/ぺいんと
何言ってるんですか?これ人気なんですよ?
天乃絵斗/ぺいんと
先生だってスイーツ食べ放題のお店があったらすぐ予約するでしょ?
先生
うっ、……やっぱりなんでもありません。
潮田渚
弱すぎない!?
ちょっとちょっとで路線が変わっておりまーす。

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