第10話

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2019/07/20 04:20
シシビ
第弐ステージは‥‥
サシビ
黒縄地獄こくじょうじごく」だヨ!
シシビ
それ僕の台詞‥‥
サシビ
きにしなぁーイ!
シシビ
気にするから!
シシビ
もぉ‥‥‥
するとシシビは、わざとらしく咳払いをして笑った。

‥‥‥切り替え早いな。
シシビ
さて、本題に入りましょう!
シシビ
「黒縄地獄」では、皆さんにミッションを与えます!
芦阿 波戸
ミッション‥‥?
シシビ
はい!ミッションは一人一人違うので、他人のミッションのお手伝いは不可能です!
シシビ
ミッションは皆さんお持ちの携帯電話に送信させて頂きます!
鳥羽 蛍
携帯‥‥‥?
すると、周りから一斉に着信音が聞こえてきた。
参加者ゲーマーたちが自分の携帯を確認し始めたので、私もつられてスマホを手に持った。
中島 春
‥‥‥あ、メールが来てる
芦阿 波戸
俺もだ。時岡は?
時岡 奏
来てる
中島 春
蛍ちゃんは‥‥‥?
鳥羽 蛍
私‥‥は‥‥‥
来ている。来ている、が‥‥‥‥
鳥羽 蛍
来てるけど内容がちょっと‥‥‥ね
中島 春
内容?
春は不思議そうに私を見つめる。
鳥羽 蛍
あっ、いや、何でもない‥‥‥
私は慌てて笑顔を作る。駄目だ。動揺が隠せない。
芦阿 波戸
お前が笑った所、初めて見たけど何か嘘くせぇな
はやりバレましたか。
中島 春
先輩、今の物凄くデリカシーないですよ
芦阿 波戸
まじ‥‥‥?
中島 春
はい
芦阿 波戸
うわぁぁぁ!!ごめんね!蛍ちゃん!
あまりにも芦阿先輩が一生懸命謝ってくるものだから、一瞬だけ芦阿先輩に犬の耳と尻尾が生えているように見えた。
鳥羽 蛍
だ、大丈夫です‥‥‥
芦阿 波戸
うわぁぁぁ!!蛍ちゃん優しすぎぃぃぃ!!
‥‥‥流石に五月蝿いですよ。先輩。
シシビ
さぁさぁ皆さん!ゲームスタートです!




すると、急に辺りが真っ暗になる。

‥‥‥私の記憶はそこで途切れた。

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