第4話

バラの痣🥀
18,975
2022/07/09 03:08
ハーツラビュル寮────
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
ここが、キミたちが今日から暮らす、ハーツラビュル寮だ
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
思ってたより広くて大きいんだな…
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
本当だね……迷子になりそう…
???
ははっ、迷子になったら、
俺たちが迎えに行くから心配するな
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
ぇ、あ…助かりマス……
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
だーから、オマエ緊張しすぎ
???
悪い悪い、驚かせたか?
???
緊張しなくて大丈夫だよ〜!
こう見えてトレイくんは優しいから!







トレイ・クローバー
トレイ・クローバー
ケイト……"こう見えて"って…
俺の見た目が怖そうってことか…?
ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
あー違う違う!
ホラ、女の子からしたらトレイくんは背が高くてびっくりしちゃうかな〜ってことで…
トレイ・クローバー
トレイ・クローバー
分かってるよ、
ちょっとからかっただけだ
ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
ほんっとそういうとこあるよね〜…
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
(あれ……意外とゆるい…?)
ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
にしてもびっくりしたよ〜?
まさか本当に女の子が入学してくるなんて
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
あはは……私もびっくりです…
トレイ・クローバー
トレイ・クローバー
噂は立ってたんだよ。
でも、いざ現実になると……さすがに驚いたよ
ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
まあでも、一緒に学園生活楽しんじゃおうね♪
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
は……はい!
ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
てことで〜、トレイくんとそこの…
赤髪の1年生も入って〜!
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
え、オレ!?
ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
キミはあなたちゃんの使い魔ちゃん?
シア
シア
シアなの!
ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
シアちゃんか〜!
じゃあほらほら、もっと寄って〜!
はい、チーズ!
パシャ
トレイ・クローバー
トレイ・クローバー
そんなに写真ばかり撮ってたら、
またリドルに怒られるぞ?
ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
うわぁ…それはマジ勘弁ってカンジ〜
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
(これが俗に言う陽キャのノリ……
一生ついていける気がしない……)
???
あっ、あの!
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
……?
???
これ、さっき落とさなかったか?
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
あ…ほんとだ、気が付かなかったです……ありがとうございます
デュース・スペード
デュース・スペード
ぼ、僕はデュース・スペード。
確か、クラスも一緒だったはずだ
デュース・スペード
デュース・スペード
そ、その……よろしく
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
そうなんだ!
よろしくね……スペードくん…かな?
デュース・スペード
デュース・スペード
デュースで良い。
敬語も外してくれ
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
キミたち、いつまで話してるんだい?
早く部屋に行くよ
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
トレイとケイトは、他の生徒を案内してくれ。
ボクは、彼女を案内しておく
ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
りょーかいだよ!
トレイ・クローバー
トレイ・クローバー
1年の皆はこっちだ!
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
キミには、他の生徒とは少し離れた場所に部屋を用意した。
その方が安心だろう
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
あ…ありがとうございます、寮長
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
構わないよ
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
明日は、キミたちの歓迎パーティだ。
遅刻は許されないから……そのつもりで
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
はい、寮長
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
よろしい
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
さあ、ここがキミの部屋だ。
夕食の時間はしっかり確認しておくように
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
分かりました
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
では、ボクは失礼するよ
バタン









(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
綺麗なお部屋だね
シア
シア
快適なの!
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
ローズハート寮長、最初は怖いと思ったけど……思ってたより優しい人かも
シア
シア
なの!
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
なんか……いきなり世界が変わったみたい………
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
本当に世界が変わった訳じゃないのに……変な気分
シア
シア
んん…?どゆ意味なの?
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
あはは、シアにはちょっと難しいかな?
(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
なんだか疲れちゃった……
シャワー浴びてくるね
シア
シア
分かったなの






服を脱ぐと、生まれつき肌に刻まれた痣が顕になる









心臓の上に咲くバラの花









バラから蔦を伸ばすように、少しずつ痣が身体の表面を侵食する









そしてその痣は、何故か左半身に収まっているのだ









まだ服の上からは見えないけれど、なんだろう…









すごく嫌だ









(なまえ)・ブロッドワー
あなた・ブロッドワー
っ………え…?






僅かな痛みと共に、身体に描かれたバラの花が蔓を伸ばした









広がる瞬間は、今初めて見た









背中に嫌な感覚が広がった









怖い……どうして今広がったの…?














まあ……考えても仕方ないか……









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