第63話

ふたりの時間
8,047
2020/09/22 04:31
あなた

失礼します、リドル寮長

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
ん?どうかしたのかい?
あなた

先生に頼まれて……資料を持ってきました

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
ああ、ありがとう
あなた

寮長……最近忙しそうですね

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
まあ……入学式が終わった直後だしね
あなた

……何か手伝えることがあったら、いつでも言ってください!

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
ありがとうあなた
そうさせてもらうね
あなた

はい♪

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
じゃあ………こっち来て
あなた

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
(´。-ω(-ω-。`)ギュッ♡
あなた

えっ……カァ///

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
充電……
あなた

(リドル……やっぱりちょっと疲れてたんだ…)

あなた

ギュー(つ・ω・(-ω-*)ヨシヨシ

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
カァ///
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
じ……充電完了!カァ///
あなた

(あ……照れた……)

あなた

自分から仕掛けて自分で照れるって……どんだけ可愛いんですか

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
うっ……うるさい……カァ///
あなた

(私も充電完了しましたよ……)

あなた

(あれ……私って意外とSっ気ある……?)

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
…………(((   *´)` )チュッ”
あなた

っ?!?!

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
僕をからかうなんて、いい度胸がおありだね
あなた

(前言撤回……リドルの方がSっ気ある…)

くるんと視界が回り、背中から頭にかけて、硬い何かが当たる




視界の端に見えるペン立て、さっきの資料




上半身が机に乗っかっていた




それから……リドルに見下ろされていた
あなた

あの……リドル……?

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
あんまり僕のこと甘く見てると……
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
痛い目、見ることになるよ?
あなた

えっ……ひゃっ!

リドルの顔が近くに来たと思うと




首元に暖かいものが触れた




息が当たってくすぐったい
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
チュ
あなた

っ……カァ///

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
これで終わってあげる
鍵もかかってないしね
手首の感覚が消えて、空気が少しひんやりと感じる




起き上がり、さっきの場所を触れる




待って……キスだけじゃないよね……




それに気がついたのは、3秒経ってから




リドルは悪戯っ子のような笑顔でこちらを見てる




それで、ようやく理解した
あなた

り……リドル…?!カァ///

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
あははっ!気づくの遅すぎ!
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
そこ、普通にしてたら隠れないんじゃない?
あなた

ほんとですよ!!
気を抜いたら皆に見えちゃいますよ!

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
いいんじゃない?
あなた

良くないですよ……!

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
だってさ、それに気づく度、僕のこと思い出してくれるでしょ?
あなた

それは……そうですけど……

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
ここ、男子生徒しかいないから……
不安なんだよ………
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
重いって思うかもだけど………
あなた

リドル……心配してくれて嬉しいですよ

あなた

だからその……気にしないでください

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
っ……
コンコン
あなた

Σ(゜ω゜)ビクゥ

ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
リドルくーん!て……あれ?
もしかして俺、邪魔しちゃった?
リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
構わないよ
それより……どうかした?
ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
あなたちゃんいるかなーって来たんだよね
あなた

私?

ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
うん
後輩ちゃんが呼んでたよ
あなた

あ、了解です
それじゃあ、失礼します

リドル・ローズハート
リドル・ローズハート
うん、くれぐれも気をつけるように
あなた

分かってますよ

あなた

(あれ……その後輩って………
ダイヤモンド先輩を………?)

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