第2話

僕を繋ぐ首輪
1,091
2022/01/04 04:48
ころん
ころん
…………………
ころん
ころん
んぅっ!
ころん
ころん
ここは…?
そっか僕は買われたんだ。僕は奴隷なんだ…るぅとくん…
_ガチャッ_
ころん
ころん
ビクッ
さとみ
さとみ
あれ〜?もう起きてたんだ
ころん
ころん
…………ビクビク
どれだけ酷いことをされても耐えてきた僕だ…無視なんて簡単なことだ
さとみ
さとみ
やっぱり可愛いね〜!
ころん
ころん
…………
っどうすれば…ドアから出ればいいだけだよね確かさとみって言ったっけ?様付だったよね?てことは王子?王子は運動出来ないはず……反射神経もないよきっとずっと家にこもってそうだし
まずは走って勢いでドアを開けて走ればいい運動はできる方だ僕なら大丈夫…るぅとくんのところに戻るんだ
ころん
ころん
タッタッタッ
_ガシッ_
ころん
ころん
わっ!?
_バサッ_
あまりにも切り替えの速さに反抗できなかった…僕を布団に押し付けて僕の手を握る男の顔は優しい笑から急に冷たい顔へと変わった
さとみ
さとみ
なに逃げ出そうとしてるの?
ころん
ころん
………ビクビク
怖いっさっきとは別人だ……冷たい目で見下ろして僕を見ていた僕が無視をする事に手を握る男の手は強くなった
さとみ
さとみ
何無視してんの?
さとみ
さとみ
ごめんなさいは?
_ギュゥゥッ_
鋭く冷たい目は僕を真っ直ぐ見つめていて今にも殺されそうだったこんなに怖いのは始めてで最初は死んだ方がマシとか簡単に言っていたけど今では怖くて
ころん
ころん
ごめんなさい……ビクビク
さとみ
さとみ
何が?
ころん
ころん
逃げようとしてごめんなさいボロボロ
さとみ
さとみ
いいよ♡
ころん
ころん
え?ボロボロ
さとみ
さとみ
でも次逃げようとしたらどうなるか分かってるよね?間違えても逃げようなんか思うなよ?
ころん
ころん
はいっビクビクボロボロ
謝ってすぐに優しい笑顔に変わったでも目の奥は少しも笑ってなくて怖くて
さとみ
さとみ
そう言えば!名前聞いてなかったから教えて?
ころん
ころん
こ、ころんですビクビク
さとみ
さとみ
ころんね!名前も可愛いじゃん!
さとみ
さとみ
俺はさとみなんだけど様付で呼んでね?
ころん
ころん
さとみ様…?ビクビク
さとみ
さとみ
そう!よく出来ました!!ニコ
誰かに似てるな…なにか出来たら優しい声で褒めてくれて優しい笑顔で僕を見てくれる
さとみ
さとみ
そう言えばね?ころんの為にプレゼントを持って来たんだよね!
ころん
ころん
プレゼント…
さとみ
さとみ
ほらっ!
そう言って出してきたのはピンク色の輪っかで僕は見てすぐに分かった僕に付ける首輪だこんなの付けたくない…でもそんなこと言えるわけがない
さとみ
さとみ
可愛いでしょ?ころんに似合うと思ってさ!
ころん
ころん
あっありがとうございます…
さとみ
さとみ
俺が付けてあげるから膝の上座って?
ころん
ころん
はい
反論することの出来ない僕は、言われるがままだった
_ガチャガチャ_
さとみ
さとみ
これをベッドに繋いでぇ
_ガチッ_
さとみ
さとみ
よし出来た!どう?苦しくない?
ころん
ころん
はい
ダメだ完全に出られなくなった僕の首輪はベッドと繋がり歩ける範囲も狭いドアまでは、まず無理だ
さとみ
さとみ
可愛いね♡
ころん
ころん
ありがとうございます
さとみ
さとみ
俺は用事あるから9時に戻るね
ころん
ころん
9時…?
さとみ
さとみ
しつけ、躾だよ
ころん
ころん
ビクビク
さとみ
さとみ
じゃあね!
ころん
ころん
もう嫌だ

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