北斗「あなたさん、俺ってキスがいきなりらしいよ」
『…確かにそうだね、でも私が言ったことだよねそれ』
北斗「でもさ衝動なんだから仕方ないと思わない??」
樹「俺いるよ?」
『あのね、北斗くん、世の中にはタイミングっちゅーもんがあんのよ』
北斗「それは人前でするなってことですか?」
『ちょ、ちょっと待ってください』
北斗「ん?」
『人前でしたことあるんですか?』
北斗「ないね……?」
『え、うわき?』
北斗「違う違う、まじで違う」
樹「それ俺いるとこで話すの辞めれる?」
『今度からは何か言ってからして』
北斗「なんて言うの」
樹「2人して無視すんなよ」
『それはなんでもいいけど』
北斗「そんなのずっと言うことになるけど、キスしますって」
『それもそれでやだけど、いきなりの方がドキドキするからっ』
樹「俺いるよ?」
北斗「毎回ドキドキしてくれてんの?」
樹「……初心を忘れずにね」
『ほっくんのキスなんか色っぽいし』
北斗「待って、、キスしたくなった」
樹「俺いるって!なんならマネージャーもいるんだって!!」
北斗「マネージャーちょっとあっち見てて」
樹「聞こえてんのかよ」
『ねぇ、いいよって言ってない、、っ、』
北斗「………知らない」
樹「俺幽霊にでもなったの??」
あなた「ねーえ!」
北斗「あなたちゃんから誘ってきたんだからね」
樹「おーい、いい加減にしろよお前ら」
『え、嘘、樹いたの?』
北斗「まっじかよ、うわ樹いたのかよ」
樹「しらこいな」
『え、じゃあ見てた?』
樹「いや、み、見て、、みてないです」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。