@過去episode
🐰side
まだ俺が5歳の時。父さんにこう言われた
その言葉をジミニヒョンと聞いた
いつも俺らに興味を持ってくれない父さんが
唯一この言葉を笑顔で話してくれたのを覚えている
🐰「ねぇ、極道、、ってなあに、?」
俺はまだ極道、なんて言葉は知らなくて。
🐤「ジョングガは知らなくていいよ
俺が継げばいいから」
こうやっていつもヒョンは自分だけ辛くなろうとする
昔からこういう所は変わってなくて。
その時の俺はまだ小さいから何も深く考えていなかった
それから何年も月日がたって。俺は高校生になった
段々と極道ってモノがなんだかも分かってきて
周りからの冷たい視線もあってか、俺は不良になった
夜遅くに家に帰ると
ジミニヒョンがいつも怒ってきてた
いつも「防弾組の息子」というレッテルを貼られて
みんなから冷たい目で見られた。
ヒョンはいつも大丈夫、って声をかけてくれていたのに
ヒョンまでそんなこと言ってるのが許せなくて。
.
俺はヒョンのことを尊敬してるし、
色んなことで助けて貰ってる。だから最近は
ヒョンのことを一番に考えて行動することが多くなった
ヒョンはずっと人の役に立つ仕事がしたい、って言ってて
その夢を叶えるための資格などを取っていた
俺のせいでヒョンの夢が壊れたことが申し訳なくて。
するとヒョンは俺の涙を拭いながら
______お前こそ、俺の弟でいてくれてありがと
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。