~ころんseed~
~夜ご飯が食べ終わって、あなたの部屋にて~
夕食中、あなたは少し考え事をしているような顔をしていた
そんな、あなたが心配で僕は夕食をたべたらあなたの部屋に行った
コンコン
ガチャ
僕は何だか嫌な予感がした
嫌な予感は的中した、
前から、僕はなんとなくあなたがなーくんの事が好きなんじゃないかと思ってはいた
なーくんは僕と違って優しいし、かっこいい
最初からなーくんには適わないってわかってたはずなのに…認めたくなくて
諦められなくて
告白するにも勇気が出なくて
告白しても振られるということが分かってたから
怖くて
だからこそ、あなたの口からなーくんが好きって事を聞いた瞬間後悔をした
もし、告白をしていれば僕のそばに居てくれてたんじゃないかと今更ながら思った
僕がそういうとあなたは下を向いた
僕はあなたがこっちを見た瞬間に
チュ
キスをした
あなたの顔がどんどん赤くなってくのが分かった
僕はそう言ってあなたの部屋を出た
ガチャ
~次の日~
~あなたseed~
君は意地悪な顔をして私の名前を呼んだ
私は昨日の事を思い出し
顔が少し熱くなった
~登校~
ガチャ
私はいつも1番後ろで歩いていた
みんなの会話は面白いなと思いながら聞くことが多かった
今日もみんなの会話を聞きながら登校するはずだったのに……
ギュ
私は後ろからハグをされた
誰にもバレないように
ころちゃんの方が身長が高いから私の体は包まれているような感じだった
その時、私ところちゃんが莉犬くんと目が合った
私は莉犬くんに手を引っ張られた
~教室~
最近私は笑うようになった
いつも、ひなたとはこんな会話しかしない
でも、それが楽しい
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!