第33話

You side
2,270
2019/11/04 07:25





午後の授業が終わり、家に帰る。




あなた

ただいま〜

吉野北人
吉野北人
おかえり




靴を脱いで手を洗ってリビングに行く。




あなた

北人くん、今日ありがとう

吉野北人
吉野北人
あー別に?
吉野北人
吉野北人
てか、身体だけの関係ってなに?
あなた

…聞いてたの?

吉野北人
吉野北人
聞こえた。
あなた

そっか。

吉野北人
吉野北人
で、なに?
あなた

両親が離婚する前、私達は兄妹だった。
双子のように育っていった。
でも、成長して行って血の繋がった兄妹じゃないことが分かったの。
壱馬は私の母親の連れ子ね。
それがわかった瞬間壱馬がおかしくなってったの。
兄妹っていう壁を越えたから。
無理やりされたりした。
あと、壱馬は私の元彼なの。
それも強引に私はやだったけど圧に負けていいよって言ったの、
両親には内緒で。
でも、すぐバレた。
母親は壱馬が大好きだから私の事を沢山怒鳴りつけた。
けど、壱馬にはなにもしなかった。
それが原因で離婚したの。


私は嬉しかったの、
壱馬から解放されて。
でも、こっち来て壱馬と同じクラスだったの。
しかも隣の席。
学校では何も話さない。
けど、あの日、北人くんの友達の家にいたら
壱馬がきて、
ホテル連れてかれて、、
あの時、電話気づかなくてごめん。

それから週一で襲われるようになったの。

それで今日、クラスの子と授業中恋バナしてて壱馬は寝てたんだけど、
私、翔吾くんと待ち合わせしてたから図書室行ったら壱馬が来て、、
それでってかんじかな

吉野北人
吉野北人
そっか、
あなた

うん

吉野北人
吉野北人
で、お前は翔吾の事、好きなの?
あなた

え!//

あなた

そ、それは//

吉野北人
吉野北人
きも
あなた

はい?!

吉野北人
吉野北人
また顔赤くなってるし
吉野北人
吉野北人
ニヤけてるし
あなた

でもキモイは言わないで

吉野北人
吉野北人
はいはい
あなた

あ!私買い物いかないと!

あなた

じゃ、北人くんまたね〜

吉野北人
吉野北人
おい!
話逸らすなよ!





今日の北人くんは





優しいです。




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