第16話

You side
2,808
2019/10/17 23:27





目が覚めると隣には裸の壱馬。




あ。そうだ。




昨日ヤッたんだ。




今何時だ?




朝5時。




早くに起きちゃったな。




携帯を見る。




え、




あの北人くんから数え切れないほどの着信があった。




お陰で充電は3%。




何かあったのかな。




帰ろう。









私は服を着て痛い腰をおさえて家に帰った。














ガチャ









あなた

ただいまぁ~。(小さい声で






そうだよな。




みんな寝てるよな。




リビングに行く。




ソファに北人くんが寝ている。




スマホを握りしめながら。




ずっと電話掛けてくれてたんだ。




全然気づかなかった。




風邪ひくと思い、自分の部屋に行くようにとりあえず北人くんを起こすことにした。




あなた

北人くん、風邪ひくよ、






私は小さい声で声をかけながら体を揺すった。









すると目が合った。









やばい!殺される!









吉野北人
吉野北人
ん…
あなた

部屋いきな?風邪ひくよ

吉野北人
吉野北人
遅い。
あなた

へ?

吉野北人
吉野北人
かえって来るの遅いっつってんの。
あなた

ごめん…

吉野北人
吉野北人
何してたの
あなた

それは、

吉野北人
吉野北人
言えないの?
吉野北人
吉野北人
言えない事してたんだ
あなた

あなた

義兄の同級生の壱馬にホテル連れてかれて、

あなた

そのまま…。

あなた

北人くんの友達に精力剤飲まされて、壱馬が急に来て、きずいたら朝になってた。

あなた

ごめんなさい

吉野北人
吉野北人
はぁ…
吉野北人
吉野北人
まぁとりあえず無事でよかった。あんま心配掛けんなよ(ニコッ
吉野北人
吉野北人
じゃあ、俺はまだ寝るから。





そう言って北人くんは自分の部屋に行った。




なんだ。




優しいとこ、あんじゃん。




初めて笑ってくれた。














私は不意にもその笑顔をずっと見てたいと思った。

プリ小説オーディオドラマ